エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

戦争の愚かさ

2008-03-07 | 日々の生活


 月に一度は戦争のむごさ、愚かさを考えさせられている。
 月初めに送られてくる「みちくさ新聞」に感謝している。特に、同封される一片の「無名者の歌」に戦争のむごたらしさ、愚かさを聴いている。
 心に響く歌を見つけ、一つ一つを、幾度も幾度も読み返しすとき、辛い切ない気持ちが込み上げてくる。
歌の作者は、今どうされているだろうか。作者の慟哭を忘れてはならない。

 同封の【1971年の朝日歌壇】から3首を撰んだ。

 ”霜焼けの吾が手さすりて征きし父の手の温かみ永遠に忘れじ
                吉原峯子(坂出)
 ”たたかいに征きてかえらぬ人待ちつつ老いて果てん日の近き身となる
                高島芳子(大坂)
 ”還る日を祈りし母もその兄もねむれる山に虹あわく消えゆ
                西岡ハナ(綾部)

 『みちくさ新聞』が送られてきてもう5年目に入った。私の病床からの『毎日新聞』への読者投稿欄をお読みになった、編集者の斉藤吉孝さんが送ってくださった。戦争体験のない私だが、以来、月に一度は「無名者の歌」から戦争に思いを巡らせる機会を与えられありがたく思っている。


 
《みちくさ新聞に関しての以前の拙ブログ 》
* 『みちくさ新聞』は心の癒し(2006-02-18)
* 無名者の歌 (2006.8.7)
* 癒しの便り (2006-09-14)