朝の散歩から戻り、犬を置きカメラを携えて散歩道に戻った。
散歩道に咲き出したワスレナグサやホトケノザを撮りたかった。
先日珍しく見つけたホトケノザが花びらをしっかり伸ばしていた。丁度、葉っぱの顔に、小さなつぼみの真っ赤な目、伸びた花びらが耳のようなウサギの顔のように見えた。つんと立った花びらが、角度により1本にも2本にも3本にもなる、東京足立のお化け煙突(*)が浮かんだ。
ワスレナグサの名にはどんな物語があったか。中学生のころに初めて聞いたワスレナグサの歌は実に新鮮に思えた。聴いたことのなかった歌を、遠足のバスの中で級友が誰ともなくこの歌を歌っていたことを思い出した。昭和30年代半ばのころだ。その後もときどき、倍賞千恵子や菅原洋一の歌うのを聴いたが、その名の花を知ったのはかなり立ってからのことだった。摘んで花束にするときれいかも知れない。
カキドウシもいつの間にか満開だった。近くのお宅に濃い赤紫色のナガバユキノシタを見つけた。ピンクの花はよく見るが、きれいな色だ。ピンクより少し開花が遅い種類のようだ。
【ナガバユキノシタ】 【カキドオシ】
庭にはカイドウが咲き始め、ヤマブキは満開となった。楽しんだサクラは散り急ぎ、サクランボが開き始めた。次々に季節は間違いなく巡っている。
(*)「ワスレナグサ」の由来
*********************************
昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、「Vergiss-mein-nicht!((僕を)忘れないで)」という言葉を残して死んだ。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。
([ウィキペディア]から)
********************************