しばらくぶりに晴れわたった連休初日、春の女神に会ってきた。
今シーズンは是非、カタクリに密を吸いに来るギフチョウを写真に撮りたいと思っていたが、念願が叶った。
風が吹くと少し肌寒いくらいで、気温はあまり上がらなかったと思う。ときどき雲が太陽を隠していたが、晴れると春の陽が暖かかった。
そう多くはないがカンアオイを見つけることができる杉林を少し散策した。丁度お昼時で、陽のあたる林の隅でお弁当をひろげていると、女神が目の前のカタクリに舞い降りた。あたかも、私に撮影させてくれるために来てくれたようだ。ほんの1分ほどだったか、モデルはさわやかに吹く風に乗って雑木林へと消えていった。その後、少し離れた所で、やはり目の前に立ち寄ってくれた。
孫を連れての写真撮りなので、そうは歩けない。正味1時間ほどの散策での2頭の女神との出会いは偶然ではあろうが、彼女に寄せる切ない思いが通じたものと思っている。