エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

愛宕山神社に詣でる

2010-02-02 | 街中散歩


 天気予報に反して、10時を過ぎるころ冬の日がまぶしく当たってきた。
数日家にこもりっきりだったので、外の空気を吸いに久々の散歩に出た。
ついつい足が伸び、旧道の石柱に誘われ、愛宕山神社にお参りとなった。
 昨年のNHK大河ドラマ「天地人」の幟が立てられる階段をゆっくり登った。
ときどき老齢の身を意識した。病後の足腰をいたわるように、誰一人訪れる人ない静寂のなか、長い階段を登りって社殿に参拝した。さぞかし霊験あらたか、お守りくださるだろう。

 すっかり健康になったのに、着実に歳をとっていることを悟らざるを得なかった。
 踏み固められた残雪に足を滑らせないように注意しながら、階段を下りた。
 さぞかし混み合ったであろう、初詣の風景を想像しながら、すがすがしさを感じながら。

直江兼続の甲冑のある「愛」は愛染明王を表したものといわれ、愛の文字から恋愛や夫婦愛に通じ、怒りと武器を持つ姿は、戒めを示したものとされている。愛宕神社は、武運の神様で、兼続の屋敷から300mの場所にあったが、寛永10年(1633)に現在地に移されたという。
ゆっくり3時間の外出となった。運動不足を3日分は解消したか。帰りは体力の衰えを感じたが、心地よい疲れだった。(2010.2.1)