日新町の竹問屋 平出吉平商店のおひな様を見せていただいた。
福島民友に「100年以上前の雛人形」の記事が載り(2010.1.31付け)、一度見てみたいと思っていた。
店主の平出幸朗さんから説明を伺った。平出さんのお母さんの生まれた明治29年に購入したもので、最近、たまたま蔵で見つけたものだ。
ずっと蔵に眠っていた雛人形たちが、晴れ渡り春の日が差し込む店先で、嬉しそうに並んでいた。
ちいさな食器が載った会津塗りのお膳や、いろいろめずらしい飾りものが賑やかだ。
お雛さまの顔立ちも時代と共に変わるらしい。近づいて、上品なお顔を拝見させて貰った。
お人形は一体づつ真綿にくるまれ袋に入れられていた。その和紙の袋には、お母様の短歌が墨書されていて、心優しくおひな様を保存されていたことが偲ばれた。(2010.2.21)