【春を待つ】
今朝、寝床で「新聞を読んで」(早稲田大学教授・水島朝穂氏)を聞いた。
珍しく地方紙が紹介され、話の締めくくりに、福島民報紙のコラムが紹介されていた。
偶然はあるものだ、昨夜寝る前にお兄さんの河合雅雄氏の「子どもと自然」を読み直していたところだった。何とも不思議なものだった。
雅雄氏は、いまの子どもたちが自然と親しむことが少なくなり、いのちの不思議や畏敬の念をはぐくみにくいことを指摘している。20年前の著書である。
教育はいつの時代にも、子どもを取り巻く環境の変化に伴い大きな問題である。
ラジオで聞いた隼雄さんの言う「子どもの無限の可能性」について、孫たちを思いうかべた。
周囲の大人社会は、孫たちに、明日の子どもたちにたくさんの気づきの機会を与えなければならない心にとめた。
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あぶくま抄 (福島民報 2/11付)
「将来、何になりたいか」と小学生に聞くと、大抵は「サッカー選手」「野球選手」「ケーキ屋さん」「幼稚園の先生」を挙げる。南相馬市の原町二小と原町三小では「指揮者」「演奏家」という答えが交じるようになった。
両校は市文化振興事業団の通年音楽教育プログラムに応募して、昨年6月から仙台フィルハーモニー管弦楽団とワークショップを続けてきた。指揮者から合唱の指導を受けたり、木管五重奏の伴奏に合わせて歌ったり、ストローを使ってトランペットの吹き方を学ぶなどの体験を重ねた。
臨床心理学者の故河合隼雄さんは「ひとりひとりの子どものなかに宇宙がある(中略)それは無限の広がりと深さをもって存在している」(岩波新書「子どもの宇宙」)と記す。子どもには無限の可能性がある。ただ、気付きの機会がなければ、自分の宇宙の広がりと深さを知らないまま大人になってしまう。
通年音楽教育プログラムの総仕上げは南相馬市民文化会館で11日に開く「仙台フィルメンバーとみんなでつくるコンサート」だ。小学生は管弦楽に合わせて「ビリーブ」などを歌う。プロとつくるステージで、どんな宇宙を見つけるのだろう。
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今朝、寝床で「新聞を読んで」(早稲田大学教授・水島朝穂氏)を聞いた。
珍しく地方紙が紹介され、話の締めくくりに、福島民報紙のコラムが紹介されていた。
偶然はあるものだ、昨夜寝る前にお兄さんの河合雅雄氏の「子どもと自然」を読み直していたところだった。何とも不思議なものだった。
雅雄氏は、いまの子どもたちが自然と親しむことが少なくなり、いのちの不思議や畏敬の念をはぐくみにくいことを指摘している。20年前の著書である。
教育はいつの時代にも、子どもを取り巻く環境の変化に伴い大きな問題である。
ラジオで聞いた隼雄さんの言う「子どもの無限の可能性」について、孫たちを思いうかべた。
周囲の大人社会は、孫たちに、明日の子どもたちにたくさんの気づきの機会を与えなければならない心にとめた。
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あぶくま抄 (福島民報 2/11付)
「将来、何になりたいか」と小学生に聞くと、大抵は「サッカー選手」「野球選手」「ケーキ屋さん」「幼稚園の先生」を挙げる。南相馬市の原町二小と原町三小では「指揮者」「演奏家」という答えが交じるようになった。
両校は市文化振興事業団の通年音楽教育プログラムに応募して、昨年6月から仙台フィルハーモニー管弦楽団とワークショップを続けてきた。指揮者から合唱の指導を受けたり、木管五重奏の伴奏に合わせて歌ったり、ストローを使ってトランペットの吹き方を学ぶなどの体験を重ねた。
臨床心理学者の故河合隼雄さんは「ひとりひとりの子どものなかに宇宙がある(中略)それは無限の広がりと深さをもって存在している」(岩波新書「子どもの宇宙」)と記す。子どもには無限の可能性がある。ただ、気付きの機会がなければ、自分の宇宙の広がりと深さを知らないまま大人になってしまう。
通年音楽教育プログラムの総仕上げは南相馬市民文化会館で11日に開く「仙台フィルメンバーとみんなでつくるコンサート」だ。小学生は管弦楽に合わせて「ビリーブ」などを歌う。プロとつくるステージで、どんな宇宙を見つけるのだろう。
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