エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

誕生祝い (その2)

2011-04-03 | Weblog


 特別な日に、少し沈みがちだった。少し反省している。
大震災の被災者の気持ちを察しながら、確かに多少沈みがちだった。

 夕飯に、嫁いだ娘夫婦が、好きなお酒とケーキを持参してお祝いに来てくれた。
 思いもよらない夕飯となった。
 お酒はなんと大吟醸、銘柄は「一生青春」とあった。
 また、さらに末廣の吟醸原酒、ラベルには「こはる」「月恋水」と、特別限定の銘酒とあった。

 

 

 気持ちが嬉しく、それまでの一人沈みがちな自分を反省した。
  いただいたお酒をおいしく楽しんだ。
 途中、郡山の息子から電話、電話口の紗英ちゃんが「じいちゃんおめでとう!」とはっきりしゃべった。
 「また、遊びにおいで」と本来のじいちゃんに返り、お話しした。

 家族のみんなが、純粋に老いた自分の健康を喜んでくれている。
 「元気で、がんばらなければ」と、「もっと、明るく」と誓った。

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ささやかな人生 でも前を見て

2011-04-03 | Weblog

馬齢を重ねるとは俺のことか。いろいろ考えさせる4月3日を迎えた。
 誕生のお祝いではあるまいに、市から介護保険被保険者証が届いた。
 併せて7月からの介護保険料の案内、高くて驚いている健康保険に加えて・・・。
 わずかな年金・・・、やりくりは辛い。
 長く生きると言うことは、お金がかかることだとあらためて実感している。
 
九死に一生を得て、新しい日々をスタートしてから8年、そのときの気概はどこへ行ってしまったのだろう。
 家族のお祝いはありがたいが、これまでの自分の無意味な人生を振り返るとき、嘆かわしく情けない思いだ。
大病後もしかり、多くは気力に欠ける日々ではなかったか。後悔先に立たずで、自業自得の今なのであろう。
 でも、静かに考える節目に思う。普通の生活が出来る健康体に戻った今、もう少し生きてみたいと。

大震災の被災者、原発の不安がこころをよぎる。あまりに小さい自分の悩みであることかと。

 グレープの「無縁坂」が好きだ。曲もいいが、歌詞が胸にしみる。
無縁坂」 さだまさし作詞・作曲
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母がまだ若い頃 僕の手をひいて
この坂を登るたび いつもため息をついた
ため息をつけば それで済む
後だけは見ちゃだめと
笑ってた白い手は とてもやわらかだった
運がいいとか 悪いとか
人は時々口にするけど
そういうことって確かにあると
あなたを見ててそう思う
忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な
ささやかな 僕の母の人生

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http://www.youtube.com/watch?v=hKHL_A5kRHM&feature=fvwrel

この母のささやか人生を静かに考えている。そして、教えられた。
たまにため息をつくのはいいだろう、
でもしばし後ろ向きでなく、前を見ていきたいと。
 

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