エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

「すべなき時」には

2011-04-11 | Weblog
      【オイランソウの新芽】

 

 日中は、何をするでもなく窓の外を眺めていることが多い。
 庭へ出て、せめて芽吹いた草花をみたいと、新しいいのちに気をつけながらシャベルで土を耕してみる。

”もの思いすべなき時はうちいでて古野に生うるなづなをぞ摘む”
 良寛の「すべなき時」の心の動きを真似してみるのだ。

とかく何かわからない焦りを覚えるときがある。
 でも、何も急ぐことはない、静かに、ゆったりと、と言い聞かせる。

また、良寛は詠う。 ”我見其愚者 生涯如有餘”
 足るを知り、「今ここに」を大切に、健康に気遣い、生きていることを大事にしたい。
 訪れた春の息吹を、花を、野鳥のさえずりを楽しもう。
 それが生きていることなのだ。





【ミスミソウ】


【サンシュウ】


【ミセバヤ】


【ヒロハツヤゴケ】


【モミジ】