エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

野鳥を撮る

2011-04-23 | Weblog


以前から野鳥に興味があった。
里山巡りは、いつもチョウやトンボの撮影が目的だが、目に触れる自然のすべてに興味があり、
出会った野鳥も、ときどき写していた。もちろん路傍の草花や樹木、ヘビやカエルにも興味がある。

 また天気が崩れるようなので、午後は里山へ様子を見に出かけた。
 今年は雪が多く、滝沢峠もまだ所々に雪が残っていた。
いつものウスバシロチョウの楽園も、まだまだ枯れ草色、ウスバシロはおろか、残雪から顔を出したフキノトウも小さい。
平年より10日ほど遅れているような気がした。
 林の間を、鳩くらいの大きさの鳥が、白い幅広の縞模様を見せて飛んで行った。
 十数メートル先の枝に止まった鳥は、あのすばらし青い模様がはっきり見えた。カケスだった。
 これからは飛ぶ姿で判別できそうだ。

【カケス】




 今日は、モズを写すことが出来た。たまたま近くに飛んできたのを、写す幸運もあった。

【モズ】


 

また、今日は、我が家の庭でメジロを写すことが出来た。スズメやメジロは驚くほど警戒心が強い。
しばらく辛抱して待っていたら、6~7匹の集団で梅の木に止まり、花の蜜を吸っていた。
身体を動かさないようにしながらシャターを切った。

【ウメに来たメジロ】





 
 野鳥の撮影、湖水に浮かぶ冬の水鳥は、大きいし、わりとなつっこくて、近づいて写せるので比較的楽だ。
ほとんどの鳥は警戒心が強く、なかなか近づけないので、レンズも最低300mmは欲しいところだ。

カラスを初めて写した。決して美しくはないし、まず写すことはなかった。正に真っ黒である。
地味なスズメにしろ、斑紋やさえずり、動きは魅力的である。すべてが真っ黒なカラスは余り興味がわかない。
 チョウもクジャクチョウやルリタテハの真っ黒な裏面も、あの素晴らしい表翅の輝きがあればこそ魅力的だ。
 少年のころチョウに惹かれたのは、その美しい羽の模様とかたちに魅せられたからだろう。

【ハシボソカラス ?】


 数日前には、お城の堀で集団で木の枝に休むゴイサギを撮った。
遠くから見ると、コブシの花が咲いたかと思われるくらいだった。
よく見ると,全身が白い個体がいた。また、背中の灰青色の無い個体もいた。
これらは、どういう違いだろうか。
 堀の岸近くの枯れ木にカワウが来ていた

【ゴイサギ】




【カワウ】


 ついでに,近くのカタクリの群生する堀の土手を見に行った。
 数十年ぶりだったが、ちょうどキクザキイチゲと一緒に群生は健在だった。





 庭のヒヨドリはこのところ毎日来てくれる。冬の間、雪をよけた餌台にご馳走を啄みにやってきた。いつも楽しみだった。
 窓から数メータなので、十分ピントを合わせて撮ることが出来る。(2011.4.22)

【ヒヨドリ】


 野鳥については、私にはプロの友がいる。小松市の獣医、矢田新平氏で、野鳥の会の石川支部長も務め、野鳥に関する著書もある。
 長い間、石川県内の自然環境調査に精力的に取り組んでおられる。
 彼とはお互い中学生のころに知り合ったチョウの友で、以来五十数年の長い付き合いだ。
 鳥のことを教えて貰ったり、ときどきメールに素晴らしい写真を添付してくれる。

 (参:拙ブログ(2008-08-19)『友のエッセイ集出版』)

http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/fdc499bb18a6aedb5996b67023048269


 このブログをアップする前に、彼の写したすばらしい写真の掲載をメールでお願いした。
 早速、彼からOKの返信と一緒に、8年前の北陸旅行の折、妻と彼を訪ねたときのスナップが届いた。
 思えば、その数ヶ月後、わたしは突然の大病に襲われたのだった。
 おだやかな矢田院長の隣に、当時70㎏ほどのふくよかだった私が写っている。
 いろいろ懐かしさがこみ上げてきた。


  【 矢田院長と懐かしい再会 2003.3.24 】

 下に、最近彼から送ってもらった写真を載せる。
 いつか、こんなすばらし写真を写せたらと思っている。

********** 矢田新平氏撮影 ************

【オジロワシ】


【サカツラガン】


【コウノトリ】


【カワセミ】


【コマドリ ♂】


【コルリ ♂】


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