明日は雨になり、寒気が流れ込むという。
冷たい春の風が強く、春霞に、磐梯山の狐の雪形が見えた。
この磐梯山の雪形は、猪苗代からは尺八を吹く「虚無僧雪」に見え、磐梯町や若松方面からは「狐雪」に見える。
この雪形を見ると、いよいよ春の農作業が始まると言われている。
そして、完全に消えると会津の暑い夏を迎えるのだ。
庭では豊後梅が一輪、2輪とほころび始めた。
楽しみに待っていたシュンランも咲き始めた。芽を出し始めたアジサイの根本でエゾエンゴサクが人知れず咲いていた。
【シュンラン】
【エゾエンゴサク】
大雪に埋まって太い幹が折られた日向ミズキが、レモン色の花を咲かせ、早春のさわやかさを感じさせてくれた。
山の公園には土佐ミズキの垣根がある。そろそろ咲いているだろうか。
よく似ているが、土佐は日向よりも少し濃い黄色の花で、花房は長くて大きい。
一見して見分けにくいが、蕊が紅色ならトサミズキ、黄色はヒュウガミズキである。
トサミズキの若い枝は分岐点でジグザクに曲がっている。何度か挿し木を試みたが根付かなかった。
また、トサミズキは四国の土佐に自生しているらしいが、ヒュウガミズキのヒュウガは日向(宮崎)でない。
図鑑には本州(中部以西)~近畿、石川県、四国に分布するとあるが、会津の冬も十分越している。
さらに、トサミズキ、ヒュウガミズキはミズキ科ではなく、マンサク科の花木だそうだ。