もりの案内人の会主催の地域交流事業、今年のテーマは《夏だ・山だ・今年の夏は「会津大学へ行こう」》に参加した。
受付、35人の参加
午前中の二時間は大学周囲の林を巡っての自然観察会だ。子ども3人、ご婦人5人の4班のサブを努めた。
リーダーのTさんはいつも穏やかで子どもたちの人気者、梅雨明けのさわやかな林の中に Tさんの詳しい含蓄ある植物のお話を聞きながらゆっくり歩いた。
リーダーは、時折昆虫に出くわすとサブの私に振った。
子どもたちはそこここにくっついていたアブラゼミの抜け殻を沢山見つけた。その殻をリーダーの背中にくっつけるいたずらがほほえましかった。
大学構内の池には、コシアキトンボだけが元気に飛んでいた。時折イトトンボを見かけるコガマの間にも、他のトンボはいなかった。
今日、話題になり学んだ、そして出会った木々、草木、キノコ、虫たちは・・・。
イチョウ、ポプラ、ハンミョウ、イラガ、カレハガ、コブシ、毒のある虫、マイマイガ、ホコリタケ、オオスズメバチ、フユヅタ、ツルニチニチソウ、シデムシ、キマワリ、イヌエンジュ
サンショウ、コナラ、クヌギ、カミキリムシと木の穴、ハグロトンボ、シダレヤナギ、アカマツ、ノブドウ、イロハカエデ、ヤハズグサ、アブラゼミ、ベッコウハゴロモ、コシアキトンボ、
ショウリョウバッタ、ユリノキ ・・・・・・・・。
【縄張り争いするコシアキトンボ ♂】 【ミソハギで蜜を吸うハナバチ?の仲間】
午後は木工クラフト、初めての体験だった。
はじめにナイフ、ナタ、ノコギリなど、工具の使い方の説明があり、いよいよ用意された間伐材で作品づくりだ。
テーブルの上には小刀のけずり台、ボンド、いろいろな色のマジックペン、そしてくぬぎや桜、小さな枝や虫の羽になる竹の皮などの材料が準備された。
作品の小物はヒートンやヒモでペンダントにつくる。至れり尽くせりだ。 そして、これが無くてはなかなか作れない作品例の数々が置かれていた。
子どもたちの世話をしながら、テーブルに用意された間伐材の材料を利用して思い巡らせた。
即席で我が作品「イトトンボ」を作った。何でもそうだが構想が第一だと思った。
皆さん、独創的なクラフトを作られ、感心させられた。
つかの間の2時間がたった。みんなの作品を前に、A会長さんの講評は良かった。
「間伐材の何年も生きた命、世界に一つしかない作品を大事にして下さい。」と。
子どもたちはクラフト作品を作ることに一生懸命だったが、知らずに肌で触れ、臭いを嗅いで木を見つめ、何よりも木々柔らかさを感じながらの時間だったと思った。
久々の工作は楽しかった。子供たちとのこういう世界があったことをあらためて知らされた一日だった。