ハチで腫れ上がった手を見つめていた。
左右を比較すると、ハチに刺されたパンパンにはち切れそうな左腕を見つめて、はからずも、忘れていた若さの感触を覚えた。血色も良い。
そして健康なか細い右の腕には、驚くほどの血管が浮き上がっている。しわの間に所々しみも見える.これも生きた証だろう。
かゆくて若い腕を静かにさすりながら過ごした。そんな若い左手も、いつしか老いた手に戻った。
キアシナガバチに恨みはない。ときどきどうしているかと、今も残るハチの巣を眺めている。
月末の土曜日、待ちに待った月に一度の診察日だった。
まず体重測定、着たままで靴も入れても55kgだった。
元気なころは68kg → 闘病後退院時に48kg、 →10年かかって57kgに回復
→ この一週間で約3kg落ちたか、多少の不安がもたげてきた。
東京からの糖尿医に、一部始終を語った。 思えば、今回の一連の体調不良はいろいろ重なった。
それまでの多忙なスケデュール、発熱の数日前にハチに刺されたこと、また、発熱以外の症状が無かったこと。
いつもの抱える炎症を疑ったが様子が違う。じきに診察日だからとたかをくくった。
咳が出るだけに回復、医者は咳止めの薬だけを処方してくれた。
血液検査はいつもと変わらず、妻はしつこく肺炎を疑ったが、一件落着と自己判断している。
この風邪?は結構苦しかった。でもかつての病気体験の辛さを思えば、なんのその、いつもそんなことを思う。
今後は、人並みにすぐに医者へかかること!。これが反省点で、多少の後悔が残った。
朝から陽が差し始め、清々しい夏の日が戻った。しばらく見送っていた里山散策へ出かけたい。
足下を見つめながら・・・・。 (2013.8.25 朝)
安曇野から新鮮野菜が届いた。いっぱいいただき英気を養いたい。