土手に刈り残してもらったジャコウアゲハの食草、ありがたい。
これで最後か、我が家の欠食児童を数頭運んだ。
何とか生き延び、市内唯一のヒメシロチョウの生息地がいよいよこれでお終いになるか。
刈り取りの済んだ土手を眺め、暗澹たる思いでいた。
順調に成長するジャコウアゲハと言葉を交わし帰ろうとしたとき、ヒメシロチョウだ!。
やはり、刈り残しの島はオアシスだ。 ヒメシロのためでなく、沢山の小さな命のよりどころとなっている。
刈り残されたツルフジバカマのオアシスの中を、数頭のヒメシロチョウが舞い始めていた。
この春の一斉刈り取りの大騒ぎによくぞ生き残ってくれた。涙が出るほど嬉しかった。
数日前、ヒメシロの里で確認したが、土手でも今日発生を確認、懐かしい風景を見る思いだった。
今年の春の発生は本当に心配だった。案の定、数はきわめて少なく、夏型の発生も心配していた。
刈り残されたムラサキツメクサの花に長い時間吸蜜していた。
しばらく観察すると、求愛活動や、もう軟らかい新芽に産卵する姿も観察できた。
一安心、とは言え今後も注意深く保護対策を考えなければ本当に絶滅してしまう。 (2020.6.17)