■数々のランタン■
今まで、様々な灯火式ランタンを所有してきた。乾電池式のランタンや蛍光灯とは違って「火を灯す」必要のあるガスやガソリン式のランタンの灯は、揺らぐ炎にほのかな暖かさが感じられ、キャンプの夜や夜釣りの休息時に文字通り心に火を灯してくれる。
しかし、一言でランタンと言ってもメーカー間、あるいは機種間に明るさや能力の違いがあって、それぞれ狙いが違う。ボクの場合はそれぞれを適材適所で使用しているが、今回はそのあたりについて書いてゆく。
紹介するものの中には廃盤モデルもあるが、モデルチェンジしても材質や周辺の補器類が変わっても心臓部が変わっていなかったり、共通思想の下で製作しているモノがほとんどなので、最新モデルを購入する際の参考にしてもらってイイと思う。
■大~中型ランタン■
大光量のランタンはキャンプサイトの外周部に設置することが多いが、これは重要な設置法だ。
外周部からサイト全体に光が散り、足元がほんのりと照らされることによって安全が確保されることも重要だが、それに加えて夏場のキャンプでは夜に付き物の、蛾を中心とした昆虫の飛来対策にもなる。
光に集まるタイプの虫は、その習性上一番明るい部分に集まり易いので、手持ちの中で一番明るい、それもなるべく大光量のランタンをサイトの周囲から離して設置すれば、そこに昆虫たちが集中するので、タープ内に蛾が舞って女房&子供(はたまた自分も?)がパニックになったり、夕食の際に「スープに虫が混入!」というようなトラブルがある程度避けられるからだ。
しかし、大型のランタンは、光量に比例して燃費が悪くなる。特にガス燃料を使う大光量タイプは大食いだ。そんな時に助かるのがガソリン燃料を使用するタイプだ。
いくらガソリンが安いといっても基本的には「ホワイトガソリン」という燃料が必要なので、自動車用のようにリッターあたり150円という具合にはならない。しかし、ホワイトガソリンであってもメーカーによって価格差があるので、ホームセンター等で探してみると意外に安いモノに巡り会うことがある。今、ボクはリッターあたり500円程度のモノを使用しているが、他メーカー間での組合せは、これまた事故や故障があった際には自己責任の世界ということらしいので注意が必要だ。
比較してみると、ガスランタンの最大=240Wクラスをフルパワーで使えば1時間あたり220円。純正のホワイトガソリンを入れたガソリンランタンの最大=230Wクラスをフルパワーで使うと1時間あたり107円ほどになるので、ガソリンランタンの方が圧倒的に燃料費が安い。
ただし、器機の価格が対ガス器機の1.5倍ほどするので、初期投資の差をどう考えるかは使用頻度によるだろう。
それにガソリンランタンは「ポンピング」という、手動による加圧作業が必要になってくる。これを説明書の手順通りに50回ほど「シュポシュポ」と往復作業を繰り返す必要がある。作業自体はそんなに力は要らないのだが、着火後に炎が安定するまでは様子を見ながら追加のポンピングも必要だから、これら一連の作業に手間がかかる。
更には夕暮れに点灯すると、食事が済んで酔っぱらい始める頃にエア量が減って光力が落ち始めるので、2回目以降が特にジャマ臭くなることを覚悟?しなければならない。
また、器機が冷えている時に着火する場合には生ガスに対して点火しなければならないので、「ボンッ!」という音と共にオレンジ色の火柱が大きく上がるが、これに慣れるまでは毎回ビックリすることだろう。
■コールマン パワーハウス・ツーマントルランタン 290A(現行モデル)■
このランタンは今からちょうど20年前に買ったモノで、現在に至るまでボクにとっては唯一のガソリンランタンだ。モチロン今でも現役で使用しているが、驚くことにボクが所有する以前から、現在に至るまでカタログ(紙ではなくてホームページ内のカタログの方)に載る現行モデルであり続けている。購入当時は一番明るいガソリンランタンであったが、今では「ノーススター」にその座を譲っている。
ランタンやバーナーを問わず、コールマンのガソリン燃焼器具は、ほとんどが長年ほぼ同じ構造で販売し続けているから、メンテナンスパーツも豊富だ。しかし、ボクの所有する290Aはポンプ部に時折注油していることと、タンクの塗装の剥がれを補修したこと以外は全くメンテ知らずで、新品で購入して以来、一度もパーツ交換をせずに使用を続行している。だから、変な使い方をしない限り、かなりタフなようだ。
燃費も当然良く、940cc満タン状態で上述したように初めにポンピング50回程度、追加のポンピングを2~3度行いつつ使用しているが、夕暮れから就寝時間までの間で給油の必要はない。
明るさは、気温の変動に対して作動が安定しているせいか、ポンピングさえちゃんとしてやれば同ワット数のガス燃料タイプよりも明るく感じるから不思議だ。
●91年製290A●
■ユニフレーム UL-X(現行モデル)■
数年前に旧モデルUL-Gからモデルチェンジした際に即購入。発売当初は「ハーフクリアガラス」という、半分が、すりガラスになっているホヤが装着されていた。ボクの場合はその後オプションとして追加された全周がクリアガラスになったホヤを購入して換装したが、現行モデルは逆転してそのクリアガラスの方が標準装備品になっている。
公称240W(プレミアムガス使用時)となっているが、公称値よりもやや暗く感じる。
収納時はガス缶を外すと、ホヤ部が下側のアルミ外皮内に沈み込んで破損を防ぐとともにコンパクトになる。
しかし、このランタンの最大のメリットはカセット缶仕様+ブースター標準装備というところにある。詳しくは以前の記載を読んで欲しいが、自己責任ながらガスを選ばなくなっているメリットは大きい。このおかげでコストダウンが計れることはモチロンのこと、もしもの「ガス欠」の際は、コンビニでも買えるカセット缶が使用できるのは嬉しい限りだ。
ボクのサイトレイアウトの場合は、このランタンをキッチン周りで使用している。その際、気温があまり低くない状況であれば、ワザとノーマルブタン100%缶を使用して少し光量を落とし、外周部にあるコールマン290Aとのバランスをとるのがちょうど良い加減だ。
荷物を小さくまとめて小規模で使う場合は、このランタンをメインに使うが、その際はプレミアムガスを使ってパワーアップを図るようにしている。こういった使い分けができるのも有り難い。
●ユニフレーム UL-X●
■小型ランタン■
小型のランタンはスクリーンタープという、蚊帳のように全周を囲んだリビングスペースで使用する際は、テーブルの上に直接置いて照らすタイプや、ポールを立てて上から吊して照らすタイプを使い分けている。
その他、男女群島などでの夜釣りにはこのサイズのモノを単体で持ち込んで使用している。
■EPI ランタン LFA(廃盤モデル)■
これもコールマン290Aと同時期の、今から20年くらい前に購入したランタンだ。
今では日本企業の傘下になって日本製として販売しているEPIだが、このモデルはそれ以前のイングランド製だ。そのせいか、基本的にはタフなのだが、天蓋にサビが浮いたり、オート仕様のハズなのにオートで火が着かなかったこともあったりで、細かな心遣いに欠けているところがある。しかし、反面、シンプルな道具をメンテしながら長く使い続ける国民性が反映されてるから、たとえモデルチェンジしても基本パーツが同じで、いつまで経っても補修できるという良さもある。
ボクのランタンも最初は、すりガラスのホヤが装備されていたのだが、ある日不注意でそれが割れてしまった。それでも数年間はその割れたカケラをエポキシボンドで接着して使用したいたのだが、それから12年ほど経って、より明るいクリアのホヤが欲しくなった際も、換装するパーツがあって見事に復活した経緯がある。また、飛ばなかったオートイグナイター(着火装置)は、ラジオペンチを使い、電気火花が飛ぶ距離を調整してやるだけで復旧した。
このランタンは公称値以上に明るいのが特徴であり、このメーカーの純正ガスはアウトドア缶の中では価格が安い方なので、ランニングコストは低い部類に入る。
EPIの製品展開は登山用の機種がほとんどだが、昔ながらの良さが今でも引き継がれながらも、日本製になった今は更に高性能かつ高精度になっているようだ。
●91年製 EPI ランタン LFA●
■ユニフレーム UL-C(廃盤モデル)■
リビングスペースでのテーブルトップ用として購入。ユニフレーム共通のカセット缶仕様だが、ブースターなどの気化促進装置は付いていないので、寒さには弱い。従って低温時はプレミアム缶の方が安心して使用できる。
収納時にはホヤ部が倒れ込んでガス缶装着部内に格納できるが、それでもカセット缶の一回り大きなサイズにしかならない。したがって、小型ランタンとしてはそんなにコンパクトな方ではないが、明るさは公称以上のモノを感じるほどに明るい。
ただし、現在は廃盤となり、ホヤ部が首振り可変タイプになって、テープルトップ&吊り下げの両方で使用できる後継のUL-Tというモデルに変わっているが、W数やホヤのサイズ、そしてマントルも共通なことから、基本性能は同じようであるから、上記の特徴はUL-Tを買う際の参考にして欲しい。
●ユニフレーム UL-C●
■SOTO(新富士バーナー) ST-260(現行モデル)■
低温時にも安定した炎を出す「マイクロレギュレーター」搭載のモデル。
youtube内には、-10℃に冷やした缶、それもホームセンターの特売カセット缶での実験画像があるが、そんな条件でも安定して明るく照らす様子が映し出されている。
事実、ボクが使用した感触でもその通りの性能であるし、いつでもどこでも格安カセット缶が使用可能な事は心強く、またフトコロに優しくて有り難い。
カタログ値では150ルクス(70W程度)しかないようであるし、搭載されているホヤはステンレスメッシュ製なので、フィルタリングされて明るさ的には不利なのだが、マイクロレギュレーターによって作動が安定するのか、データ以上に明るく感じる。
当たり前の話だけと、ガラス製のホヤのように現地で「ケースから取り出すと割れていた。」ということもないから、ハードケースに収納する必要はなく、その分だけ軽量なのだが、残念ながら本体が247gもある。
ボクの場合は手持ちの中でこのランタンが一番タフな仕様であることから、男女群島や冬場の夜釣りなどには専らこれを持ち込んでいるが、上記の「ガスを選ばない」、「低温に強い」という2点から、ファミーリーキャンプ派はモチロンのこと、バイクツーリング等のソロ派にもお薦めできるランタンだと思う。
●SOTO ST-260●
以下、バーナー編に続く。
今まで、様々な灯火式ランタンを所有してきた。乾電池式のランタンや蛍光灯とは違って「火を灯す」必要のあるガスやガソリン式のランタンの灯は、揺らぐ炎にほのかな暖かさが感じられ、キャンプの夜や夜釣りの休息時に文字通り心に火を灯してくれる。
しかし、一言でランタンと言ってもメーカー間、あるいは機種間に明るさや能力の違いがあって、それぞれ狙いが違う。ボクの場合はそれぞれを適材適所で使用しているが、今回はそのあたりについて書いてゆく。
紹介するものの中には廃盤モデルもあるが、モデルチェンジしても材質や周辺の補器類が変わっても心臓部が変わっていなかったり、共通思想の下で製作しているモノがほとんどなので、最新モデルを購入する際の参考にしてもらってイイと思う。
■大~中型ランタン■
大光量のランタンはキャンプサイトの外周部に設置することが多いが、これは重要な設置法だ。
外周部からサイト全体に光が散り、足元がほんのりと照らされることによって安全が確保されることも重要だが、それに加えて夏場のキャンプでは夜に付き物の、蛾を中心とした昆虫の飛来対策にもなる。
光に集まるタイプの虫は、その習性上一番明るい部分に集まり易いので、手持ちの中で一番明るい、それもなるべく大光量のランタンをサイトの周囲から離して設置すれば、そこに昆虫たちが集中するので、タープ内に蛾が舞って女房&子供(はたまた自分も?)がパニックになったり、夕食の際に「スープに虫が混入!」というようなトラブルがある程度避けられるからだ。
しかし、大型のランタンは、光量に比例して燃費が悪くなる。特にガス燃料を使う大光量タイプは大食いだ。そんな時に助かるのがガソリン燃料を使用するタイプだ。
いくらガソリンが安いといっても基本的には「ホワイトガソリン」という燃料が必要なので、自動車用のようにリッターあたり150円という具合にはならない。しかし、ホワイトガソリンであってもメーカーによって価格差があるので、ホームセンター等で探してみると意外に安いモノに巡り会うことがある。今、ボクはリッターあたり500円程度のモノを使用しているが、他メーカー間での組合せは、これまた事故や故障があった際には自己責任の世界ということらしいので注意が必要だ。
比較してみると、ガスランタンの最大=240Wクラスをフルパワーで使えば1時間あたり220円。純正のホワイトガソリンを入れたガソリンランタンの最大=230Wクラスをフルパワーで使うと1時間あたり107円ほどになるので、ガソリンランタンの方が圧倒的に燃料費が安い。
ただし、器機の価格が対ガス器機の1.5倍ほどするので、初期投資の差をどう考えるかは使用頻度によるだろう。
それにガソリンランタンは「ポンピング」という、手動による加圧作業が必要になってくる。これを説明書の手順通りに50回ほど「シュポシュポ」と往復作業を繰り返す必要がある。作業自体はそんなに力は要らないのだが、着火後に炎が安定するまでは様子を見ながら追加のポンピングも必要だから、これら一連の作業に手間がかかる。
更には夕暮れに点灯すると、食事が済んで酔っぱらい始める頃にエア量が減って光力が落ち始めるので、2回目以降が特にジャマ臭くなることを覚悟?しなければならない。
また、器機が冷えている時に着火する場合には生ガスに対して点火しなければならないので、「ボンッ!」という音と共にオレンジ色の火柱が大きく上がるが、これに慣れるまでは毎回ビックリすることだろう。
■コールマン パワーハウス・ツーマントルランタン 290A(現行モデル)■
このランタンは今からちょうど20年前に買ったモノで、現在に至るまでボクにとっては唯一のガソリンランタンだ。モチロン今でも現役で使用しているが、驚くことにボクが所有する以前から、現在に至るまでカタログ(紙ではなくてホームページ内のカタログの方)に載る現行モデルであり続けている。購入当時は一番明るいガソリンランタンであったが、今では「ノーススター」にその座を譲っている。
ランタンやバーナーを問わず、コールマンのガソリン燃焼器具は、ほとんどが長年ほぼ同じ構造で販売し続けているから、メンテナンスパーツも豊富だ。しかし、ボクの所有する290Aはポンプ部に時折注油していることと、タンクの塗装の剥がれを補修したこと以外は全くメンテ知らずで、新品で購入して以来、一度もパーツ交換をせずに使用を続行している。だから、変な使い方をしない限り、かなりタフなようだ。
燃費も当然良く、940cc満タン状態で上述したように初めにポンピング50回程度、追加のポンピングを2~3度行いつつ使用しているが、夕暮れから就寝時間までの間で給油の必要はない。
明るさは、気温の変動に対して作動が安定しているせいか、ポンピングさえちゃんとしてやれば同ワット数のガス燃料タイプよりも明るく感じるから不思議だ。
●91年製290A●
■ユニフレーム UL-X(現行モデル)■
数年前に旧モデルUL-Gからモデルチェンジした際に即購入。発売当初は「ハーフクリアガラス」という、半分が、すりガラスになっているホヤが装着されていた。ボクの場合はその後オプションとして追加された全周がクリアガラスになったホヤを購入して換装したが、現行モデルは逆転してそのクリアガラスの方が標準装備品になっている。
公称240W(プレミアムガス使用時)となっているが、公称値よりもやや暗く感じる。
収納時はガス缶を外すと、ホヤ部が下側のアルミ外皮内に沈み込んで破損を防ぐとともにコンパクトになる。
しかし、このランタンの最大のメリットはカセット缶仕様+ブースター標準装備というところにある。詳しくは以前の記載を読んで欲しいが、自己責任ながらガスを選ばなくなっているメリットは大きい。このおかげでコストダウンが計れることはモチロンのこと、もしもの「ガス欠」の際は、コンビニでも買えるカセット缶が使用できるのは嬉しい限りだ。
ボクのサイトレイアウトの場合は、このランタンをキッチン周りで使用している。その際、気温があまり低くない状況であれば、ワザとノーマルブタン100%缶を使用して少し光量を落とし、外周部にあるコールマン290Aとのバランスをとるのがちょうど良い加減だ。
荷物を小さくまとめて小規模で使う場合は、このランタンをメインに使うが、その際はプレミアムガスを使ってパワーアップを図るようにしている。こういった使い分けができるのも有り難い。
●ユニフレーム UL-X●
■小型ランタン■
小型のランタンはスクリーンタープという、蚊帳のように全周を囲んだリビングスペースで使用する際は、テーブルの上に直接置いて照らすタイプや、ポールを立てて上から吊して照らすタイプを使い分けている。
その他、男女群島などでの夜釣りにはこのサイズのモノを単体で持ち込んで使用している。
■EPI ランタン LFA(廃盤モデル)■
これもコールマン290Aと同時期の、今から20年くらい前に購入したランタンだ。
今では日本企業の傘下になって日本製として販売しているEPIだが、このモデルはそれ以前のイングランド製だ。そのせいか、基本的にはタフなのだが、天蓋にサビが浮いたり、オート仕様のハズなのにオートで火が着かなかったこともあったりで、細かな心遣いに欠けているところがある。しかし、反面、シンプルな道具をメンテしながら長く使い続ける国民性が反映されてるから、たとえモデルチェンジしても基本パーツが同じで、いつまで経っても補修できるという良さもある。
ボクのランタンも最初は、すりガラスのホヤが装備されていたのだが、ある日不注意でそれが割れてしまった。それでも数年間はその割れたカケラをエポキシボンドで接着して使用したいたのだが、それから12年ほど経って、より明るいクリアのホヤが欲しくなった際も、換装するパーツがあって見事に復活した経緯がある。また、飛ばなかったオートイグナイター(着火装置)は、ラジオペンチを使い、電気火花が飛ぶ距離を調整してやるだけで復旧した。
このランタンは公称値以上に明るいのが特徴であり、このメーカーの純正ガスはアウトドア缶の中では価格が安い方なので、ランニングコストは低い部類に入る。
EPIの製品展開は登山用の機種がほとんどだが、昔ながらの良さが今でも引き継がれながらも、日本製になった今は更に高性能かつ高精度になっているようだ。
●91年製 EPI ランタン LFA●
■ユニフレーム UL-C(廃盤モデル)■
リビングスペースでのテーブルトップ用として購入。ユニフレーム共通のカセット缶仕様だが、ブースターなどの気化促進装置は付いていないので、寒さには弱い。従って低温時はプレミアム缶の方が安心して使用できる。
収納時にはホヤ部が倒れ込んでガス缶装着部内に格納できるが、それでもカセット缶の一回り大きなサイズにしかならない。したがって、小型ランタンとしてはそんなにコンパクトな方ではないが、明るさは公称以上のモノを感じるほどに明るい。
ただし、現在は廃盤となり、ホヤ部が首振り可変タイプになって、テープルトップ&吊り下げの両方で使用できる後継のUL-Tというモデルに変わっているが、W数やホヤのサイズ、そしてマントルも共通なことから、基本性能は同じようであるから、上記の特徴はUL-Tを買う際の参考にして欲しい。
●ユニフレーム UL-C●
■SOTO(新富士バーナー) ST-260(現行モデル)■
低温時にも安定した炎を出す「マイクロレギュレーター」搭載のモデル。
youtube内には、-10℃に冷やした缶、それもホームセンターの特売カセット缶での実験画像があるが、そんな条件でも安定して明るく照らす様子が映し出されている。
事実、ボクが使用した感触でもその通りの性能であるし、いつでもどこでも格安カセット缶が使用可能な事は心強く、またフトコロに優しくて有り難い。
カタログ値では150ルクス(70W程度)しかないようであるし、搭載されているホヤはステンレスメッシュ製なので、フィルタリングされて明るさ的には不利なのだが、マイクロレギュレーターによって作動が安定するのか、データ以上に明るく感じる。
当たり前の話だけと、ガラス製のホヤのように現地で「ケースから取り出すと割れていた。」ということもないから、ハードケースに収納する必要はなく、その分だけ軽量なのだが、残念ながら本体が247gもある。
ボクの場合は手持ちの中でこのランタンが一番タフな仕様であることから、男女群島や冬場の夜釣りなどには専らこれを持ち込んでいるが、上記の「ガスを選ばない」、「低温に強い」という2点から、ファミーリーキャンプ派はモチロンのこと、バイクツーリング等のソロ派にもお薦めできるランタンだと思う。
●SOTO ST-260●
以下、バーナー編に続く。