中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

ようやくの舞鶴沖

2012-03-10 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■週末ごとの北西風■

 舞鶴沖へ出る際に、近頃、その釣り姿勢に信頼を寄せている、「ブンブン丸」さんへは何度も予約を入れてはいたが、週末ごとに強く吹き出す北西の季節風に翻弄され、1月の後半から2月いっぱいまで、一度も釣りをすることなく過ごしていた。そして3月に入ってようやく、天候の落ち着く日が到来し、出漁機会を得た。
 しかし、今年のメダイは数が出ていないらしく、釣果が「そこそこの日」と「悪い日」が繰り返され、なかなか大釣りの日が来ないようである。
 ボクの場合はメダイ釣りに目覚めたのが、昨秋からなので、「大釣り」を体験しておらず、基準が判らないので、その点では苦労して何とか得る「そこそこ」の釣果で、ある程度は満足はできるが、一度くらいは何も考えずに釣れ盛る日が来て欲しいものだ。はたして今回はどうなるのだろうか…。

●停泊中のブンブン丸●


■くじ運■

 日頃の行いが悪いのか、ボクは生まれてこの方「くじ運」というモノに恵まれたことがない。子供時代に雑誌の懸賞などへは散々応募したが、一度も当たったためしはないから、「ハズレ」には慣れているし、ジャンケンの弱さもその頃からずっと続いていて、「一抜け」なんてほとんど無い。
 極めつけは「おみくじ」だ。何しろ、初詣等で喜び勇んで引いたところで、ほとんどが凶であり、その確率は9割近いから、ここ近年は引くことすら辞めてしまっている。
 そんな人生?を送ってきたせいだろうか、乗合船に乗船する際、席順がくじ引きで決まるのなら、その日の釣りの展開が釣り座によって大きく変わるだけに、抽選時はこの上なく緊張する。
 前回の訪問時は兄と一緒だったが、残りくじが2番と5番(この船のくじ引きは基本定員の4人で引くが、(4は欠番)になった時点でボクが引いて、見事5番くじを引き当てた。ただし、この時は確率2分の1だから、そうなったのかも知れない。だから今回自ら進んで1番最初=5番くじを引く確率が25%の状態で引かせてもらうことにした。そしてその結果は…。言うまでもなくビリッケツの5番くじだった…。

●今回の釣り座も“定位置”●


■幸か不幸か?■

 まずは前回同様、経ヶ岬沖にある「白石グリ」へと向かう前に手前にある魚礁でメダイを狙う。到着してみると、潮が全くと言っていいほどに動いていなかった。
 海で釣りをする人なら誰でも知っているだろうが、潮が動かないと魚は、なかなか口を使ってくれないし、マキエサが潮下方向へと流れてくれないので、周囲に居るであろう魚達を自分の仕掛の周りにおびき寄せることが出来ない。だから、マキエサは仕掛の真下方向に流れる確率が高く、その意味では「これでは釣り座の優劣がつかないかも?」とは思えるが、どっちにせよ苦戦は確実だった。
 こんな場合は、船頭さんの腕が問われるのだが、このブンブン丸さの船頭さんは、長年釣りをしているボクが感動するくらいに、状況に合わせた位置調整を繰り返してくれるので、その点では安心できることが救いだ。

 とりあえず、5本バリの胴付き仕掛をセットして投入を開始する。タナは様子伺いのために、先端のオモリの位置を底から5m付近とし、カゴに詰めたマキエサを振り出して、様子を伺う。すると、すぐに反応があってロッド・キーパーにセットした竿が舞い込んでいった。
 幸先の良い、ファーストヒットだったが、サイズは大したことはなく、相手は50cm弱のメダイだった。

●小型のメダイは体色が青みがかる●


■待てど暮らせどアタリ無し■

 幸先の良いスタートだったが、動かない潮の影響は大であり、期待に反して以後は「全く気配無し」の状況が続く。勿論?それは僕だけの話ではない。
 あまりの状況に船頭さんが、船を掛ける位置を調整を繰り返してくれるが、ウマく魚の真上に来たときだけにポツンと稀にアタリがあるだけだった。
 たまらず移動した白石グリでも潮が動かない状況は変わらず、完全フカセの仕掛は真下に落ちるのみで、一向に気配は上向かなかった。そして、数投するのみで、退散する有様だった。
 次に向かったのは午前中とは違う位置にある魚礁だった。相変わらず潮が動かない状況であったが、船頭さんの「ここは来ればサイズがデカイ」という言葉に気合いを入れ直し、仕掛を天秤ズボスタイルに換えて、攻め直すことにした。


■大バラシ■

 投入開始から数投目で、ボクの背中側に居た釣り人の竿が大きく曲がり込んだ。様子からすると大メダイのようだったが、途中でバラしてしまった。
 「やはり居たんだ。」という答えが出ただけに気分も上向き、実際にボクの竿も程なく曲がり込んだが、午前中と同じ50cm弱のメダイを2匹得た他は沖メバルが数匹の釣果に留まっていた。
 船中全体で連続したアタリはなく、そろそろ終わり時間が見えかけた頃、ようやくボクの竿が大きく舞い込んだ。
 アワセを入れると、大メダイのようであり、ズンズンと強烈なパワーで竿をひん曲げる。後ろでバラシがあっただけに「慎重に、慎重に」と自分に言い聞かせながらやり取りを開始した。
「どうせ根に入る(海底の岩の隙間等に入る)魚ではないから、ドラッグを緩めて初期のパワーをイナしてやれば、後は楽勝だろう。」と思い、リールから糸を送り出してやるが、これがイケなかった。
 実は、このあたりの水深は92m程度。「底から6m付近にハリの着いたエサを漂わせよう。」と意図した仕掛に喰ってきたのが、この大メダイらしき魚であったのだが、強烈な締め込みを繰り返すうちに、気付けばリールのカウンターは水深分を超えて96mを指していた。そして「このままではヤバイ」と思った瞬間に突然相手の動きが止まった。
 「ここからボクの逆襲の始まりか?」と思ったが、どうも様子がおかしい。今度はウンともスンとも動かなくなってしまったのだ。どうやらオモリが付いた仕掛が海底を這った結果、それが引っかかって根掛かりが起こってしまったようだ。船頭さんの協力でそれを何とかハズしてみたものの、回収する際に抵抗はなく、魚はハリから外れていた。そして、無常にもその30分後に納竿時間がやってきた。


■反省はしきり■

 帰港するまでの1時間半は「たら、れば」が頭の中を巡り、反省することしきりであった。普段は簡単に釣れるらしいが、今シーズンに関しては難しい状況が続いているという、メダイ釣り。まぁ、簡単に釣れないから面白いのであって、「仮に大釣りが続くとボクのことだから飽きてしまうに違いない。」と、負け惜しみを言っておこう。シーズン・エンドはまだまだ先らしいので、しばらくはボクの舞鶴通いが続くであろう。
コメント
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