中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

広隆寺へ

2013-03-16 12:30:00 | 旅行
■広隆寺■

 今回は広隆寺を訪問した。この寺は太秦という地区にある。太秦と言えば「映画村」とイメージする人が多いとは思うが、この広隆寺はその映画村の隣にある。
 広隆寺は京都市内に数ある寺院の中でも平安京遷都以前から存在する最古の寺院であり、それが言わば、俗なモノと隣り合わせるコントラストの差が現代京都の面白さ?だ。

●太秦廣隆寺とある●

 三門をくぐり、境内へと入る。すると、これまでに訪問したどの寺よりも歴史の古さを嫌が上でも感じることになる。 

●三門●

 そう感じるのは正面に見える、重要文化財の講堂のためだ。この講堂は洛内に於いて平安時代から残る唯一の存在だそうだ。正確には痛みが激しく、永禄年間(織田信長が将軍足利義昭を奉じて上洛した頃)に大改造を受けているが、それでも様式等は踏襲されているそうだ。平安京であるにも関わらず、平安時代の建築がほとんど残っていないことについては、ここを訪問するまでは全く知ら無かったのだが、それが意外であった。

●国宝の阿弥陀如来坐像が納まる講堂●


 講堂を越えると、通常の寺院では本堂に相当する上宮王院があってそこに本尊の聖徳太子像が納められている。ただし、この広隆寺は中国から渡来し、帰化した秦氏の氏寺であったのを始めに、蜂岡寺→広隆寺と名称が変わったように、本尊も弥勒菩薩→薬師如来と変わり、最終的に聖徳太子と変遷してきたそうだ。

●本尊の聖徳太子立像が納まる上宮王院●

 本堂を越えた先にあるのが、霊宝殿だが、訪問の最大のお目当てとなる、弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)がここに納められている。この像は国宝第一号に指定され、世界的にも有名だ。
 弥勒菩薩とは、お釈迦様の入滅後、56億7千万年後の未来に姿を現れて、多くの人々を救済するとされる菩薩様のことだ。その菩薩様が半跏思惟の姿勢をとることは、一説によると、救済について深い思索をめぐらしているということになるのだそうだが、その柔和で優しく、微笑みかけているかのような表情を眺めていると、「我々人間の将来も捨てたモノではないのかな?。」と、つい嬉しく思ってしまうし、優しさと言うべきか、慈悲と言うべきか、そんなモノに包まれた気分になるから不思議だ。

●弥勒菩薩半跏思惟像(パンフレットより) ●


 霊宝殿を出ると、その横にあるショウケースには「十善戒」という、戒めが掲示されている。そこには
 不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を殺しません。
 不偸盗(ふちゅうとう) ものを盗みません。
 不邪淫(ふじゃいん) みだらな男女の関係をしません。
 不妄語(ふもうご) うそいつわりを言いません。
 不綺語(ふきご) たわごとを言いません。
 不悪口(ふあっく) 人の悪口を言いません。
 不両舌(ふりょうぜつ) 二枚舌をつかいません。
 不慳貪(ふけんどん) ものを慳み(おしみ)貪りません。
 不瞋恚(ふしんに) いかり憎むことをしません。
 不邪見(ふじゃけん) 間違った考え方をしません。
と、書かれている。

●十善戒●

 戒めを前に、己の「生臭さ」を反省しつつ、広隆寺を後にした。
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