■山口県・萩沖へ■
山口県萩沖への釣行は約8年ぶりになる。
この地区を正確に言い表すには、多少説明が要るだろう。山口県萩市沖、北北西約45キロメートルに浮かぶ見島の、そのまた北西に約40分ほど走ったところにある、最浅部が10mほどの、海中山脈状の瀬が「八里ガ瀬」というのがポイントの正式名称になるのだが、近年では「俳優の松方弘樹氏が300kgクラスのクロマグロを釣ったことでも話題になった。」と言えば解ってもらえるだろうか?。
しかし、松方氏が釣ったのは晩秋の出来事であり、クロマグロは春にはほとんど姿を見せない。それはあらかじめ承知のうえであり、僕たちの狙いは「マダイ」と「ヒラマサ」ではあるものの、予約を入れた際の船頭さんの意見では4月は夏と冬の潮が入れ変わる時期なので潮流が安定せず、一番調子を落とす時期だという。だが、時期は選べない諸事情があった。
何はともあれ、今回はこのブログ始まって以来の「沖釣り」釣行へと相成ったワケである。
■アプローチ■
自宅のある西宮からは約450km離れており、6時間の長旅が要求されるが、過去ボク自身がここを訪れた4回は、時期は違うものの、75リットルと100リットルのクーラーが2杯とも満タンになったり、14号のハリスがブッ飛んだりするような体験をしており、近場では味わえないスリルと興奮を味わっているので、そんな苦労も平気だ。
一旦、乗船港近くにある益田市内のビジネスホテルで半泊?(仮眠)し、朝5時前に出港地である宇田港に到着した。

●お世話になった「静陽丸」●
■八里ガ瀬で実釣スタート■
宇田港から2時間弱の船旅を経て八里ガ瀬にようやく到着する。準備をしながら様子を見るが、潮が走る気配は無く苦戦が予想された。
ハリスは12号、全長10mの2本バリ仕掛だが、前週には渓流で0.2号の糸をハリに結んでいたので「その差60倍」に、勘が狂ってしまう。コレを「ウキ流し仕掛」で流してゆくのがココでの標準スタイルだ。

●オモリ負荷70号/全長約1.5mの大型ウキを使用●
約2時間は、ほとんど潮が動かなかった。そんな状況下では、3人で流していた3本のウキが仲良く並んでほんの極僅かの距離を進むだけで、何も変化がない。
それでもマキエサを効かすために仕掛の回収と投入を繰り返していると、思いが天に通じたのか、ジリジリとだが、潮流のスピードが上がり始めた。
それまで一向に取られなかったエサがハリに残らないようになりだし、それに合わせて船上の皆で「エサが取られる」とウキ下を短く、「エサが残る」とウキ下を長くといった感じで調整を繰り返していると、まずはボクのウキが力ないアタリを表現し、マズマズのサイズのイサギがくる。

●イサギは30cmオーバーでも、ココではエサ取り扱い●
ボクのアタリ直後に今度は兄のウキが派手に沈んでいった。
強烈とまではいかないが、グングンとロッドを絞り込むのを楽しみつつ、兄はやり取りを繰り返す。船縁から覗き込んで浮上する魚を確認すると、ヒラマサだ。無事取り込んで計測すると70cmの中型だった。
それから約10分後、今度はボクのウキがスパッと入ってゆく。走り回る様子がなく、竿を叩く感触があるので、すっかりマダイだと思いこんでいたが、船縁近くになってようやく抵抗を開始し、シメ込み始めた。だが、12号ハリスの敵ではない。結果は上げてビックリの、兄よりやや小型のヒラマサだった。

●途中までは、てっきりマダイだと思っていたのだが…●

●65cmのヒラマサ●
その後は一旦食いが落ちるものの、ポツリポツリとイサギを拾ってゆく。そして更に流速に勢いがついてくると、マダイも混じり始める。

●マダイのサイズは小さい●

●煮付けサイズのハタも登場●
途中、同行者のウキに大きな当たりが出て、75cmのヒラマサが出るが、またもや単発であり、その後が続かない。
アタリはボクのウキが一番多く捉えてはいるものの、来る魚全てが小さく、消化不良気味になってくる。

●ギリギリ40cm…●
結局、ボクが小型魚を釣り続ける間に、兄と同行者に50cm前半のマダイがきたものの、それがこの日の精一杯サイズのマダイだった。

●3人がかりで、この釣果では…●
■戦い済んで日は暮れて…■
そもそも、船頭さんの「4月はキビシイ」との意見を押し切っての釣行だっただけに仕方のない部分もあるが、現実の釣果を目の前にすると、ややツライのは事実だ。しかしながら、こんな状況下でのヒラマサが登場は近場では考えられないことであり、その点では評価できるだろう。
本来は5月以降が本番で、時期による魚種も多彩だ。スーパースター扱いであるクロマグロを始め、尾長グレの70cm級やマダイの1mクラス、そしてヒラマサの140cm級も確実に回遊するだけに、夢が無限に広がる海域なのだ。
今回は時期を選べなかったが、是非、好期に再チャレンジをしたいとの思いを募らせた釣行であった。
山口県萩沖への釣行は約8年ぶりになる。
この地区を正確に言い表すには、多少説明が要るだろう。山口県萩市沖、北北西約45キロメートルに浮かぶ見島の、そのまた北西に約40分ほど走ったところにある、最浅部が10mほどの、海中山脈状の瀬が「八里ガ瀬」というのがポイントの正式名称になるのだが、近年では「俳優の松方弘樹氏が300kgクラスのクロマグロを釣ったことでも話題になった。」と言えば解ってもらえるだろうか?。
しかし、松方氏が釣ったのは晩秋の出来事であり、クロマグロは春にはほとんど姿を見せない。それはあらかじめ承知のうえであり、僕たちの狙いは「マダイ」と「ヒラマサ」ではあるものの、予約を入れた際の船頭さんの意見では4月は夏と冬の潮が入れ変わる時期なので潮流が安定せず、一番調子を落とす時期だという。だが、時期は選べない諸事情があった。
何はともあれ、今回はこのブログ始まって以来の「沖釣り」釣行へと相成ったワケである。
■アプローチ■
自宅のある西宮からは約450km離れており、6時間の長旅が要求されるが、過去ボク自身がここを訪れた4回は、時期は違うものの、75リットルと100リットルのクーラーが2杯とも満タンになったり、14号のハリスがブッ飛んだりするような体験をしており、近場では味わえないスリルと興奮を味わっているので、そんな苦労も平気だ。
一旦、乗船港近くにある益田市内のビジネスホテルで半泊?(仮眠)し、朝5時前に出港地である宇田港に到着した。

●お世話になった「静陽丸」●
■八里ガ瀬で実釣スタート■
宇田港から2時間弱の船旅を経て八里ガ瀬にようやく到着する。準備をしながら様子を見るが、潮が走る気配は無く苦戦が予想された。
ハリスは12号、全長10mの2本バリ仕掛だが、前週には渓流で0.2号の糸をハリに結んでいたので「その差60倍」に、勘が狂ってしまう。コレを「ウキ流し仕掛」で流してゆくのがココでの標準スタイルだ。

●オモリ負荷70号/全長約1.5mの大型ウキを使用●
約2時間は、ほとんど潮が動かなかった。そんな状況下では、3人で流していた3本のウキが仲良く並んでほんの極僅かの距離を進むだけで、何も変化がない。
それでもマキエサを効かすために仕掛の回収と投入を繰り返していると、思いが天に通じたのか、ジリジリとだが、潮流のスピードが上がり始めた。
それまで一向に取られなかったエサがハリに残らないようになりだし、それに合わせて船上の皆で「エサが取られる」とウキ下を短く、「エサが残る」とウキ下を長くといった感じで調整を繰り返していると、まずはボクのウキが力ないアタリを表現し、マズマズのサイズのイサギがくる。

●イサギは30cmオーバーでも、ココではエサ取り扱い●
ボクのアタリ直後に今度は兄のウキが派手に沈んでいった。
強烈とまではいかないが、グングンとロッドを絞り込むのを楽しみつつ、兄はやり取りを繰り返す。船縁から覗き込んで浮上する魚を確認すると、ヒラマサだ。無事取り込んで計測すると70cmの中型だった。
それから約10分後、今度はボクのウキがスパッと入ってゆく。走り回る様子がなく、竿を叩く感触があるので、すっかりマダイだと思いこんでいたが、船縁近くになってようやく抵抗を開始し、シメ込み始めた。だが、12号ハリスの敵ではない。結果は上げてビックリの、兄よりやや小型のヒラマサだった。

●途中までは、てっきりマダイだと思っていたのだが…●

●65cmのヒラマサ●
その後は一旦食いが落ちるものの、ポツリポツリとイサギを拾ってゆく。そして更に流速に勢いがついてくると、マダイも混じり始める。

●マダイのサイズは小さい●

●煮付けサイズのハタも登場●
途中、同行者のウキに大きな当たりが出て、75cmのヒラマサが出るが、またもや単発であり、その後が続かない。
アタリはボクのウキが一番多く捉えてはいるものの、来る魚全てが小さく、消化不良気味になってくる。

●ギリギリ40cm…●
結局、ボクが小型魚を釣り続ける間に、兄と同行者に50cm前半のマダイがきたものの、それがこの日の精一杯サイズのマダイだった。

●3人がかりで、この釣果では…●
■戦い済んで日は暮れて…■
そもそも、船頭さんの「4月はキビシイ」との意見を押し切っての釣行だっただけに仕方のない部分もあるが、現実の釣果を目の前にすると、ややツライのは事実だ。しかしながら、こんな状況下でのヒラマサが登場は近場では考えられないことであり、その点では評価できるだろう。
本来は5月以降が本番で、時期による魚種も多彩だ。スーパースター扱いであるクロマグロを始め、尾長グレの70cm級やマダイの1mクラス、そしてヒラマサの140cm級も確実に回遊するだけに、夢が無限に広がる海域なのだ。
今回は時期を選べなかったが、是非、好期に再チャレンジをしたいとの思いを募らせた釣行であった。
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