中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'15 男女群島釣行 ~その2

2015-06-06 12:30:00 | 磯釣り
■初日の夕マヅメ■

 さて、青木瀬の西に渡礁したのだが、この釣り座からは西方向に流れる上げ潮でなければ殆ど釣りが成立しないので、潮待ちの間に夕マヅメ用のタックル(=2.5号竿に、道糸&ハリスが5号の通し)と夜釣り用のタックル(=4号竿に、道糸&ハリスが8号の通し)の両方を準備し、軽く食事を済ませておいた。
 そして午後6時頃、待ちに待った満ちの本流が水道筋に差し込み始めた。初めの内は日中と同程度の口太グレがポツリポツリとアタってきた。
 だが、周囲が薄暗くなり始め、同時に潮切れが良くなってくると、本流と、それに引かれる“引かれ潮”が発生し、その潮壁を攻めていると、45cmほどの尾長グレが登場する。

●45cmほどの尾長グレ●

 「いよいよ時合いか?。」と思いつつ、集中して流していたが、前アタリの後、電光石火の如く視界からウキが消えていった。すかさずアワセを入れたが、次いで竿が絞り込まれる様子から、大型の尾長グレだと直感して体勢を整えた。そこから数度の締め込みに耐えて走りを止め、そろそろ反撃開始をしようとした瞬間にフッと感触が消えてしまった。ハリ外れである。
 「次があるさ。」と、気を取り直した頃には日没を迎えたので、そのまま夜釣りに持ち替えて次なる攻めに入った。しかし、口太グレが一度アタったきりで、それ以降、本流の流速が上がってからは全く気配が無くなった。しかも、潮のヨレた部分でウキ下を深くとっていると、ガシラ(カサゴ)が食ってくる始末で、異様な雰囲気になっていった。
 結局、潮止まりまで粘ってみたが、ガシラ以降はずっとエサが残ったまま、そして全くアタリがないままだった。


■二日目の朝■

 下げ潮の間は睡眠をとり、翌朝の潮止まり時間に合わせて起床。満ち潮の本流がやってくるのを待ったが、待てども待てどもそれが差してこない。水道筋では潮時表よりも1時間程度遅れることはあるが、やっとのことで流れ始めたのは3時間程後だった。
 満ちの潮流に合わせてマキエサを入れ始め、様子を伺ったが、見えるのは大型のサンノジ、中型のイズスミとタカベ、その下に中型の口太グレという組み合わせだった。
 手前から攻めてみると、サンノジやイズスミとタカベがウルサく、それをかわしても中型の口太グレが掛かるという、「見たまんまの展開」だったので、沖側の本流筋を攻めることにする。しかし、全く反応がないので、ふと足下に目をやると、タカベ以外の、魚が全く消えていた。
 この状況や前日の夕マヅメ以降の展開と同じで、どうやら満ちの本流に何らかの原因があるように思えた。
 隣で石鯛を狙っていた中出クンも、「通常のタナではアタリが無く、深いタナで赤貝のムキ身を食わせるのがやっと。」と話していた。しかしそんな中にあっても、中型の石鯛を3枚ゲットするあたりはさすがであった。

●翌朝の満ち潮では、口太グレが1枚のみ●

 その後もアレコレと手を尽くしたが、その後も状況は変わらず、何もドラマは起こらず、タカベ以外の釣果がないままに、満ち潮の時間帯が去っていった。


■二日目の夕マヅメ■

 昼の見回りの時点で磯替わりも考えたが、週末の土曜日とあって見えていただけでも3~4隻の他船がウロついていた。そんな状況下では中ノ島の南側にある中ノ瀬戸周辺の良い磯に替われる保証はなく、結局は留まる決意をした。
 昼過ぎからの下げ潮で仮眠をとるつもりだったが、眠れないままに冒険的に竿を出してみると、口太グレのレギュラーサイズと、小型の尾長グレがポツポツとアタってきたが、単なる暇つぶしで終わってしまう。そうこうしているうちに夕刻、前日から1時間遅れで満ち潮がやってきた。
 日没までの時間が短かかったが、夕マヅメ用タックルでは48cmの尾長グレと口太グレをゲットする。そしてすぐに剛竿での力勝負の時間帯がやってきた。
 漆黒の暗闇の中、2時間程アタリが続いて散発的に電気ウキの光が海中に吸い込まれていったが、全てが口太グレだった。「男女群島に来た上は、せめて50cmオーバーの尾長グレを。」と、負けずに根気よく続けていくうちに、ようやく前アタリの後に流星の如く消えていく本アタリを捉えることに成功した。
 良型だとは確信したが、剛竿の敵ではなく、腰を落として踏ん張っていくだけで浮かせられそうだった。そして何度かの締め込みをかわしてネットイン。無事に取り込めたのは51cmの尾長グレだった。

●なんとか51cmを…●


 その後もアタリが続いたが、再び散発的に口太グレがアタってきた。しかし、日没から3時間ほど経過し、流れが速くなると、昨夜と同様の状態になってピタリとアタリが止まり、海からは何の気配も感じられなくなっていった。
 昨夜の経験から、これ以上粘っても無駄に思え、朝~日中用のタックル(=2号竿に、道糸&ハリスが4号通し)を準備した後に寝袋の中に入り込むことにした。


■三日目の朝マヅメ■

 最終日の午前4時、迎えの船に乗り込んで瀬替わりを行ったが、有望磯に空きがないらしく、殆ど潮の動きがない磯(恐らく男島の南側)に乗る羽目になった。
 「こんなところに魚がおるんかいな?。」という感が漂っていたが、ヘラブナ釣り場の様に、風に押されて流れる程度の中、口太グレの35cm級が入れ食いとなった。しかし、和歌山あたりの磯であれば少しは嬉しさも感じるだろうが、ここは男女群島。日中仕様とは言え、離島タックルの敵ではなく、アッという間の取り込みで感動がないままに撤収の午前9時がやった来た。


■撤収時間■

 撤収の1番手はボクだったから、各磯に散らばったメンバーの撤収を手伝いつつ、各磯の状況確認を行ったが、ここで驚くべき情報が入った。何と、前週に20度を超えていた水温が18度まで下がっていたのだそうだ。これで、本命潮であっても潮止まりから本格的に流れが強まるまでの数時間しか食いが立たなかったり、潮時表から異常なまでに遅れた理由が理解できた。
  全体の釣果を振り返ると、尾長グレの大型はラッキーにも帆立岩に上がれたメンバーの一人が“日没寸前の一発”で、50cm台後半サイズを1枚のみ仕留めていたようだが、本当に“その一発”だけだったそうで、それ以外は殆ど全てが口太グレだったようだ。
 底物狙いでは、私たちのグループのメンバーが仕留めた72cmの石鯛が光っていたが、全体的に数は少なく、パッとしない状況だったようだ。

●渡礁したかった、中ノ瀬戸の磯群●

 久しぶりの磯釣りであったが、ポイント設定から攻め方、それに最終段階のネットインに至るまで全てを自分でこなさなければならない磯釣りは、タダ釣るだけの“楽チン”な船釣りとは違う、難易度の違いを痛感するばかりだった。この釣りから遠ざかって普段、楽している分だけ、現地では、ある程度の鈍りを感じる場面もあったが、体が覚えているらしく、時間と共に勘を取り戻し、「どうにかこうにか」ではあるが、最終的にはある一定の段階までこなすことはできた。とは言え、尾長グレの記録更新はならず、それどころか50cm台の前半止まりだったことは残念でならない。
 今後も、口太グレを狙って釣行することはないだろうが、この悔しさを胸に、“尾長グレ狙い”の男女群島ツアーには来年以降も参加していきたいと思っている。
 「目指せ65cmオーバー!。」だ。

●来年こそは…●




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