■東舞鶴から■
11月に入り、本業が繁忙期になっている。そのため、この時期からは自宅で寝起きしてから出漁できる舞鶴沖へと転進するようになる。とは言っても、釣り物が面白くなければ行く価値はないが、丁度良いタイミングで“ウマい、よく引く”のメダイが射程圏内に入ってくるため、その面でも好都合となる。実際、今期も10月末から90cm級の大型が姿を見せ始めたのだが、残念なことに、何故か2週間程で消えてしまったようだ。射程圏内に入るのは勿論、乗っ込み(産卵)がらみなので、第2弾、第3弾も入ってくるが、今回の釣行時はまだ狭間だったため、期待薄。「年内の釣行チャンスは数回だし、そうであるのならマダイにでも遊んでもらおうか?。」と、気楽な気持ちでの釣行だった。
乗船したのは時折この海域でお世話になっている、瑞翔(ずいしょう)さん。東舞鶴が母港の船だ。
実は、この船に乗る際には別の楽しみがあるのだが、それは北吸埠頭に停泊している、自衛艦を眺めることだ。嬉しいことに今回はずっと見たかった、イージス艦「あたご」と、ヘリ空母「ひゅうが」が揃って停泊しており、「今日はここで幸運にめぐまれたから、この後は続かないかも?。」と、暗に思っていたのだが…。
幸運と言えば、この日は釣り座の抽選でも1番クジが当たっていて、その面でもボク的には行く末が危ぶまれていた。
■運の尽き■
「運の尽き」の予感は本当だった。
冠島の西側にある魚礁脇にアンカーを降ろした瑞翔さんだったが、風は強めに南東から吹き、潮は逆の西北西からやって来る状態だったので、釣り始めからいわゆる“アンカー潮気味になっていた。釣り座選びではボクに優先権があったため、好きな右舷のトモに陣取っていたのだが、この潮では最も潮上になって完全フカセ釣りでは最悪な位置になってしまったのだ。
「このツキの無さは何やねん、ホンマに…。」と、ぼやきながら仕掛の投入を開始したのだが、何と一投目からアタリが…。と思ったら、仕掛がオマツリし、ハリに付いていた小さなマダイが目の前で外れてしまった。
「あんな小物は要らん!。」と、気を取り直したのだが、オマツリを解いている間に船首から「キ~タ~ッ!。」の声が上がった。見れば結構なサイズのマダイが竿を曲げているようで、その実、70cmオーバーをゲットしたようだった。そして、船首の釣り人は次の流しでもアタったようで、マダイを連続ゲットをしている。
潮流はかなり緩く、僅かながらにボクの位置から対角線方向に流れているため、ボクは完全にみんなのマキエサ係になっているようだった。打開策としてオマツリ回避のために左舷のトモに座っている人が胴の間に移動した後に、そこに移動する手はあった。しかし、絡みを避けるために退いた位置に入るのは、何となく“大人げない”ような感じがしたので、そのままの位置でマキエサを入れる位置をもっと潮上に修正して対処することにした。
但し、マキエサの流れるラインは変わらないため、修正後も、レンコダイやチダイといった外道がポツポツとアタった後にようやく食べ頃(45cm級)のマダイがアタったのみだった。その間、船首方向では順調に竿が曲がっていたというのに…。
■巻き返し■
いくらマキエサを入れる位置の修正を行っても仕掛が良型マダイがエサを拾う位置に入らないことにストレスが溜まる一方の中、気付けば残り時間は3時間程になっていた。
ボクのマキエサ効果は充分に皆さんの釣果に繋がって役目は果たしたであろうから、「チョっとくらいイイ目を…。」と思いつつも、少しずつ竿の角度や仕掛の投入点をズラしながらオマツリしないかどうか、慎重に探ってみたが、その気配がないことが確認できた。
「こんなことなら、早くこちらに移動しておけば良かった…。」なんてことを思いながら、ここでとうとう左舷トモへ釣り座の移動を決意した。これで左舷に釣り人全員がズラリと並ぶことになった次第だ。
現金なモノで、移動した後の数投目でアタリが出た。コレは結構マシなサイズのマダイのようであったが、残念ながら途中でハリが外れてしまった。
気を取り直し、その後も流し続けて懸命に挽回を図っていた。そして投入を繰り返すこと数回で綺麗なアタリを捉えることに成功した。今度はバッチリとハリ掛かりしたようで、引きからして、マダイと確信する。
とは言っても、ハリス6号の敵になるサイズではなく、難なくゲットに成功する。
面白いことに、ボクが釣り座を変えたためにマキエサの効き具合が変わって、船首方向に集中しがちだったアタリの出具合が変化して均等に近くなってきた。しかしながら、マダイが溜まっている位置から一番離れている釣り座のせいか、アタリの出る確率は他より少し低いようにも感じていた。
それでも中盤までとは違って事態が好転しているため、期待を込めて仕掛を流していると、しばらく間を置いて貴重なアタリをキャッチることに成功する。
そして先程と殆ど同じサイズをゲットした。
その後は、程なくして夕闇が迫り、「ここからが夕マヅメの本番!。」と、更なるサイズアップを期待したが、何故か逆にアタリが遠退いて「ボク的時合い」はすぐに遠ざかり、気付けば納竿時間がやってきた。
■振り返ってみると■
この日のポイントは、深場に落ちる前のマダイが溜まる場所だったらしく、エサ盗りらしい小魚が殆どおらず、その対策をする必要はなかった。また、潮の動きも殆ど無く、前回の鷹巣沖での釣りと同じような状況だったように思う。つまりは上からシャワーのように降ってくるオキアミのマキエサの中にマダイが浮上するタイミングと仕掛が落ちてくるタイミングとが重なればアタリが出るといった感じで、それが終始続いていた。その証拠に、仕掛の浮力を変えてもサシエサの残り具合に変化はなかった。
当初懸念していたオマツリも発生数が増えることはなかったから、「もう少し早く釣り座を変えていたら…。」と、悔やむ面もあるが、竿頭の9枚には到底及ばないものの、何とか3枚釣ってホッとしている。(30cm以下の小型やレンコダイ、チダイはノーカウント)
これから先は荒れる日が増えるが、年内に、あと数回この方面を攻めるつもりである。出来ればこの時期大本命のメダイが出てくれれば有り難いのだが…。
11月に入り、本業が繁忙期になっている。そのため、この時期からは自宅で寝起きしてから出漁できる舞鶴沖へと転進するようになる。とは言っても、釣り物が面白くなければ行く価値はないが、丁度良いタイミングで“ウマい、よく引く”のメダイが射程圏内に入ってくるため、その面でも好都合となる。実際、今期も10月末から90cm級の大型が姿を見せ始めたのだが、残念なことに、何故か2週間程で消えてしまったようだ。射程圏内に入るのは勿論、乗っ込み(産卵)がらみなので、第2弾、第3弾も入ってくるが、今回の釣行時はまだ狭間だったため、期待薄。「年内の釣行チャンスは数回だし、そうであるのならマダイにでも遊んでもらおうか?。」と、気楽な気持ちでの釣行だった。
乗船したのは時折この海域でお世話になっている、瑞翔(ずいしょう)さん。東舞鶴が母港の船だ。
●出港準備中の瑞翔さん●
実は、この船に乗る際には別の楽しみがあるのだが、それは北吸埠頭に停泊している、自衛艦を眺めることだ。嬉しいことに今回はずっと見たかった、イージス艦「あたご」と、ヘリ空母「ひゅうが」が揃って停泊しており、「今日はここで幸運にめぐまれたから、この後は続かないかも?。」と、暗に思っていたのだが…。
●イージス艦「あたご」と、ヘリ空母「ひゅうが」●
幸運と言えば、この日は釣り座の抽選でも1番クジが当たっていて、その面でもボク的には行く末が危ぶまれていた。
■運の尽き■
「運の尽き」の予感は本当だった。
冠島の西側にある魚礁脇にアンカーを降ろした瑞翔さんだったが、風は強めに南東から吹き、潮は逆の西北西からやって来る状態だったので、釣り始めからいわゆる“アンカー潮気味になっていた。釣り座選びではボクに優先権があったため、好きな右舷のトモに陣取っていたのだが、この潮では最も潮上になって完全フカセ釣りでは最悪な位置になってしまったのだ。
「このツキの無さは何やねん、ホンマに…。」と、ぼやきながら仕掛の投入を開始したのだが、何と一投目からアタリが…。と思ったら、仕掛がオマツリし、ハリに付いていた小さなマダイが目の前で外れてしまった。
「あんな小物は要らん!。」と、気を取り直したのだが、オマツリを解いている間に船首から「キ~タ~ッ!。」の声が上がった。見れば結構なサイズのマダイが竿を曲げているようで、その実、70cmオーバーをゲットしたようだった。そして、船首の釣り人は次の流しでもアタったようで、マダイを連続ゲットをしている。
潮流はかなり緩く、僅かながらにボクの位置から対角線方向に流れているため、ボクは完全にみんなのマキエサ係になっているようだった。打開策としてオマツリ回避のために左舷のトモに座っている人が胴の間に移動した後に、そこに移動する手はあった。しかし、絡みを避けるために退いた位置に入るのは、何となく“大人げない”ような感じがしたので、そのままの位置でマキエサを入れる位置をもっと潮上に修正して対処することにした。
但し、マキエサの流れるラインは変わらないため、修正後も、レンコダイやチダイといった外道がポツポツとアタった後にようやく食べ頃(45cm級)のマダイがアタったのみだった。その間、船首方向では順調に竿が曲がっていたというのに…。
●順調に竿が曲がる船首方向●
■巻き返し■
いくらマキエサを入れる位置の修正を行っても仕掛が良型マダイがエサを拾う位置に入らないことにストレスが溜まる一方の中、気付けば残り時間は3時間程になっていた。
ボクのマキエサ効果は充分に皆さんの釣果に繋がって役目は果たしたであろうから、「チョっとくらいイイ目を…。」と思いつつも、少しずつ竿の角度や仕掛の投入点をズラしながらオマツリしないかどうか、慎重に探ってみたが、その気配がないことが確認できた。
「こんなことなら、早くこちらに移動しておけば良かった…。」なんてことを思いながら、ここでとうとう左舷トモへ釣り座の移動を決意した。これで左舷に釣り人全員がズラリと並ぶことになった次第だ。
現金なモノで、移動した後の数投目でアタリが出た。コレは結構マシなサイズのマダイのようであったが、残念ながら途中でハリが外れてしまった。
気を取り直し、その後も流し続けて懸命に挽回を図っていた。そして投入を繰り返すこと数回で綺麗なアタリを捉えることに成功した。今度はバッチリとハリ掛かりしたようで、引きからして、マダイと確信する。
●この日なじめてのマトモな引きを味わう●
とは言っても、ハリス6号の敵になるサイズではなく、難なくゲットに成功する。
●65cmほどのマダイ●
面白いことに、ボクが釣り座を変えたためにマキエサの効き具合が変わって、船首方向に集中しがちだったアタリの出具合が変化して均等に近くなってきた。しかしながら、マダイが溜まっている位置から一番離れている釣り座のせいか、アタリの出る確率は他より少し低いようにも感じていた。
それでも中盤までとは違って事態が好転しているため、期待を込めて仕掛を流していると、しばらく間を置いて貴重なアタリをキャッチることに成功する。
●引き具合は同じ●
そして先程と殆ど同じサイズをゲットした。
その後は、程なくして夕闇が迫り、「ここからが夕マヅメの本番!。」と、更なるサイズアップを期待したが、何故か逆にアタリが遠退いて「ボク的時合い」はすぐに遠ざかり、気付けば納竿時間がやってきた。
■振り返ってみると■
この日のポイントは、深場に落ちる前のマダイが溜まる場所だったらしく、エサ盗りらしい小魚が殆どおらず、その対策をする必要はなかった。また、潮の動きも殆ど無く、前回の鷹巣沖での釣りと同じような状況だったように思う。つまりは上からシャワーのように降ってくるオキアミのマキエサの中にマダイが浮上するタイミングと仕掛が落ちてくるタイミングとが重なればアタリが出るといった感じで、それが終始続いていた。その証拠に、仕掛の浮力を変えてもサシエサの残り具合に変化はなかった。
当初懸念していたオマツリも発生数が増えることはなかったから、「もう少し早く釣り座を変えていたら…。」と、悔やむ面もあるが、竿頭の9枚には到底及ばないものの、何とか3枚釣ってホッとしている。(30cm以下の小型やレンコダイ、チダイはノーカウント)
これから先は荒れる日が増えるが、年内に、あと数回この方面を攻めるつもりである。出来ればこの時期大本命のメダイが出てくれれば有り難いのだが…。
私も舞鶴周辺でメーター超えのヒラマサを狙って完全フカセをしてます。
この春は経ヶ岬方面で80~94までのヒラマサを
2日で16匹も釣りました!すみません、自慢です(^_^;
中島ブラザーズさんの本業は何をされているんでしょうか??釣りとは関係ないのでしょうか?玄達にもよく行かれていたのでとても羨ましいです!!
今年は都合がつかなかったので来年は乗り合いで行く予定です!もちろん初めてです!
これから日本海出れる日は少なくなりますが、
残りの釣り、お互いに楽しみましょう(*^^*)
ブログ楽しみにしてます!
これまで何度も触れていますが、、経ヶ岬の春ヒラマサと玄達の夏ヒラマサでは、「これが同じ魚か?。」と思う程パワーに差が有りますし、水深や海底の地形も違います。ダイワの500番、シマノの3000番クラスの電動リールは巻けずに停止したままになりますし、手巻きではポンピングのため竿を下げた瞬間に突っ込まれるので、話にならないと思います。メーターオーバーを獲るのなら、道糸8号以上(出来れば10号)が300m巻けるリールと、ハリスは10号以上でチャレンジして下さい。
また、この方面では本ブログでも触れているように、“発泡ウキ”の使いこなしは必須ですので、ご注意下さい。(使い方を覚えないとエサ盗りをかわせないと思います。)
尚、釣り雑誌の記事等で副業をしていた時期もありましたが、私の本業は釣りとは全く関係のない業種です。
春と夏の水温の差ですか?
発泡ウキはよく使ってます。
電動リールは以前使っていましたが、途中で巻かなくなったり根性がなかったので石鯛リールにしたところ、こっちの方が断然巻けることが分かって以来ずっと手巻きです。
ポンピングはしますが、竿がのされることのないよう、冬の間ずっと筋トレした甲斐がありました(^-^)v
来年の玄達が楽しみです!
また、ヒラマサはブリ類とは違って、危険を感じると障害物の隙間を目指し、フルパワーをかけて猛ダッシュします。一番浅いところが7mほどしかない玄達瀬ではヒラマサにとって、「逃げ込み放題」の地形なため、上述の適水温と合わせて取り込みが更に厳しくなります。(このブログでも触れましたが、youtube内にそんな動画があります。)
私自身もイシダイリールはその昔、電動リールのフリー性能が低かった時代に使っていましたが、入れ食いならぬ「入れバラし」に遭ってからは使用していませんし、恐らく玄達瀬を攻める各船長に意見を求めても「???」と言うでしょう。とは言うものの70~80cm台前半なら、あまり苦労はしませんが…。
因みに、私の場合、メータークラス、あるいはそれ以上が掛かって電動の巻き上げが止まったら、片手で竿の角度を保持したまま、残る片手で道糸を掴んでリール側に送り込む、いわゆる「引き抜き」を使って対応しています。
それと補足ですが、経ヶ岬周辺のように長い仕掛や3本以上のハリが付いた仕掛を使っていると、船長に叱られます。全長は6mの2本バリで充分です。
やはり水温は大きく関係しているのでしょうか。私がこの春(5月~6月後半にかけて)釣ったときのヒラマサはどうだったのかなぁ…
ちなみに、6月の終わりに瑞翔さんでも白石で4本釣らせてもらいました♪
この夏玄達のヒラマサ釣りに行くつもりで、
玄達の某遊船の船長に聞いたところ、
中島さんの書いてあるように仕掛けは2本針が良いということでした。
取り込みを考えてのことと言われました。
リールに関しては、今私の使っているフロロ6号を巻いた石鯛リールで十分だと言われました。
むしろ6号がおすすめだと。
船長によるんでしょうね。
ハリスは昔は10号以上が多かったらしいのですが、今は8~10号で、8号でもとる人はとるし、10号でもバラす人はバラすので、そこは腕次第ですと言われちゃいました(^_^;
春が待ち遠しいです!
私が初めて玄達瀬へ釣行した頃も道糸10号が300m巻けるリールの中に回転性能の高いモデルがなかったため、道糸7号が標準でハリスはそれとバランスのとれる8~10号でしたから、今も昔も変わっていません。ですから、10号道糸派が少数派なのは知っていますが、昨年~今年のように130cmクラスがポツポツと顔を見せるようになってからは話が変わってきた模様です。
120cmクラスの引きが「鷹巣釣り船センター」のH.P.内
http://www.takasutsuribune.com/fukui/movie.php
で動画が見られます。
釣っているのは、このセンター内では一番人気で、玄達瀬の釣りをリードし続けてきた徳吉丸の船長自身ですが、足下まで寄せて魚がある程度弱った、取り込み前でもこんな状態です。
因みにここでは毎年ヒラマサにリールを壊される事故が起こりますが、その画像は光英丸のH.P.内にあります。(2015年7月30日の画像)
http://yaplog.jp/koueimaru/monthly/201507/
まさか、石鯛用のリールが壊される事は無いと思いますが、キハダマグロにも使える750MTが、この有様です。
この辺りを参照して来年は挑んで下さい。「備えあれば憂いなし」です。
動画と画像、ありがとうございます!
私もこの動画は何度か見て、見てるだけでもわくわくしてました(*≧∀≦*)
リールが壊れてしまった写真は初めて見ました!ビックリ!!
中島さんのブログを読むまで玄達で乗り合いがあるとは知らず、泣く泣く諦めていたので
来年がますます楽しみです!
教えて頂いたことも参考にさせてもらいながら
自分でももっと色々調べておこうと思います。
ありがとうございました。