■白馬八方池へ■
昨年の同時期は、長野県北部にあるスキー場で有名な栂池高原(つがいけこうげん)のさらに上部にある、回廊式の庭園=栂池自然園を巡ったのだが、その際に出会った、とあるご夫婦から「八方池の周辺も絶景だ」という話を聞いていた。そのため、「次回は八方へ」と思っていたのだが、天候に恵まれず、日程が延び延びになっていた。
そして今回、ようやくアプローチする機会が巡ってきたのだが、自宅のある西宮を出る頃になって天気予報が大きく変わり、またもや暗雲立ち込める中でのスタートとなった。
上図で判るよう、上部の散策路が八方尾根自然研究路と呼ばれ、ベース地が八方池山荘になる。そして、そこにアプローチするルートが、八方アルペンラインと黒菱ラインと呼ばれている。
2ルートは、冬場にスキー場のリフトとして利用される物がそのまま利用されており、リフトとしては最上部のグラートクワッドが共通となる以外は異なる地点からのスタートになる。
メジャーなのは麓からゴンドラリフトに乗り込んで向かう八方アルペンラインなのだが、もう一方、車で黒菱(くろびし)林道を登り、ゴンドラ一本分をパスして黒菱リフトに乗り込む方法が、黒菱ラインだ。
料金は八方アルペンラインが往復で¥2600(大人料金)で、黒菱ラインは往復¥1000(大人料金)なので、黒菱ラインの方が断然お得となるが、ゴンドラから見下ろす景観を考えると意見は人それぞれであり、甲乙はつけられないのかも知れない。
ゴンドラからの風景は見飽きているし、コストパフォーマンス追求派の我が家は当然ながら黒菱ラインを選択してのアプローチになった。
■コース・イン■
朝方に降った雨は黒菱林道に入る前に止み、ガスによる視界の悪さも最小限に抑えられていた。
駐車場からリフト2本を乗り継いで八方池山荘前に到着。山荘脇を抜け、左手に遠見山周辺の山々を、右手に乗鞍岳?方面の山々を見ながら八方池へのアプローチが始まった。
■易しいコース■
コースに入ると、ゴロ石が転がる緩やかな登りになる。つい2時間ほど前に雨が上がったばかりなので、所々に浅い泥溜まりがあって、その泥が靴底に付くとゴロ石の上で滑りやすくなる。実際に転倒する人を何人も見かけたので注意が必要だ。
ここはハイカーと観光ついでに登る人が混在するが、ハイカーが履くトレッキング・シューズでも滑るのに、観光客の一部の人は普通の平底の革靴で登っていたので、這うように登らざるを得ない状態だった。全般を通してハードなコースではなかったが、危険防止のために、最低限スニーカー程度に履き替えて登って欲しいモノだ。
ある程度標高が上がると、雪渓も姿を現し、雰囲気を盛り上げてくれる。
面白かったのは、豊富に揃うケルンで、一定の距離ごとにあるため、自然と足が止まる休憩スポットになっている。
滑り易いこと以外は難易度は低く、ケルン群や景観ポイントが豊富なため、全く疲れの出ないコースだ。
そして程なく八方池に到着した。
残念ながら、雲がかかって北アルプスの稜線は見えなかったが、それでも景観は素晴らしく、それを眺めながら池の畔で昼食をとることになった。
高地のハイキングコースでは高山性植物を見ることも楽しみの一つであるが、季節が悪かったのか、その種類や量も少なめで、「和ませてくれる」ほどではなかった。
■家族連れに最適■
隣にある栂池自然園と並び称される八方尾根自然研究路。ボクの個人的意見としては、湿原に咲くミズバショウと豊富な高山性植物、正面に見える白馬大雪渓、冷気の吹き出す風穴等々、見るべきスポットの数が多く、コースレイアウトも巧みな栂池自然園の方にどうしても軍配を上げてしまう。しかし、どちらを選んでもハードさはないので、チョっとした登山気分を味わうにはもってこいのコースには違いなく、健脚なお年寄りから幼児まで、年齢を問わず自分で歩いて北アルプスの景観が楽しめるところが有り難く、貴重な存在であることは確かだ。
とにもかくにも、白馬方面にある二つのハイキングコースを歩いた。しかし、本当のところは八方池から更に登った先にある唐松岳や、栂池自然園から更に登った先にある白馬乗鞍や白馬岳に足を伸ばしてみたいのだが、経験はもちろんのこと、衰えた脚力とオーバーウェイトのために二の足を踏んでいるのが現実だ。
「思い切ってダイエットに挑戦してみるか?」と、出来もしないことを考えている今日この頃だ。
昨年の同時期は、長野県北部にあるスキー場で有名な栂池高原(つがいけこうげん)のさらに上部にある、回廊式の庭園=栂池自然園を巡ったのだが、その際に出会った、とあるご夫婦から「八方池の周辺も絶景だ」という話を聞いていた。そのため、「次回は八方へ」と思っていたのだが、天候に恵まれず、日程が延び延びになっていた。
そして今回、ようやくアプローチする機会が巡ってきたのだが、自宅のある西宮を出る頃になって天気予報が大きく変わり、またもや暗雲立ち込める中でのスタートとなった。
●ルートガイド・パンフレット●
上図で判るよう、上部の散策路が八方尾根自然研究路と呼ばれ、ベース地が八方池山荘になる。そして、そこにアプローチするルートが、八方アルペンラインと黒菱ラインと呼ばれている。
2ルートは、冬場にスキー場のリフトとして利用される物がそのまま利用されており、リフトとしては最上部のグラートクワッドが共通となる以外は異なる地点からのスタートになる。
メジャーなのは麓からゴンドラリフトに乗り込んで向かう八方アルペンラインなのだが、もう一方、車で黒菱(くろびし)林道を登り、ゴンドラ一本分をパスして黒菱リフトに乗り込む方法が、黒菱ラインだ。
料金は八方アルペンラインが往復で¥2600(大人料金)で、黒菱ラインは往復¥1000(大人料金)なので、黒菱ラインの方が断然お得となるが、ゴンドラから見下ろす景観を考えると意見は人それぞれであり、甲乙はつけられないのかも知れない。
ゴンドラからの風景は見飽きているし、コストパフォーマンス追求派の我が家は当然ながら黒菱ラインを選択してのアプローチになった。
●グラートクワッドの終点(左)と、八方池山荘(右)●
■コース・イン■
朝方に降った雨は黒菱林道に入る前に止み、ガスによる視界の悪さも最小限に抑えられていた。
駐車場からリフト2本を乗り継いで八方池山荘前に到着。山荘脇を抜け、左手に遠見山周辺の山々を、右手に乗鞍岳?方面の山々を見ながら八方池へのアプローチが始まった。
●左手の遠見山方面●
●右手の乗鞍岳?方面●
■易しいコース■
コースに入ると、ゴロ石が転がる緩やかな登りになる。つい2時間ほど前に雨が上がったばかりなので、所々に浅い泥溜まりがあって、その泥が靴底に付くとゴロ石の上で滑りやすくなる。実際に転倒する人を何人も見かけたので注意が必要だ。
ここはハイカーと観光ついでに登る人が混在するが、ハイカーが履くトレッキング・シューズでも滑るのに、観光客の一部の人は普通の平底の革靴で登っていたので、這うように登らざるを得ない状態だった。全般を通してハードなコースではなかったが、危険防止のために、最低限スニーカー程度に履き替えて登って欲しいモノだ。
●ゴロ石の転がる登り●
●下りの滑り易い部分は木道になっている●
ある程度標高が上がると、雪渓も姿を現し、雰囲気を盛り上げてくれる。
●途中にある雪渓●
面白かったのは、豊富に揃うケルンで、一定の距離ごとにあるため、自然と足が止まる休憩スポットになっている。
●ケルン群●
滑り易いこと以外は難易度は低く、ケルン群や景観ポイントが豊富なため、全く疲れの出ないコースだ。
●途中の台地状の箇所からの景観●
そして程なく八方池に到着した。
●八方池を見下ろす●
残念ながら、雲がかかって北アルプスの稜線は見えなかったが、それでも景観は素晴らしく、それを眺めながら池の畔で昼食をとることになった。
●晴れた日の八方池(パンフレットより)●
高地のハイキングコースでは高山性植物を見ることも楽しみの一つであるが、季節が悪かったのか、その種類や量も少なめで、「和ませてくれる」ほどではなかった。
●途中で出会った”貴重な”高山性植物●
■家族連れに最適■
隣にある栂池自然園と並び称される八方尾根自然研究路。ボクの個人的意見としては、湿原に咲くミズバショウと豊富な高山性植物、正面に見える白馬大雪渓、冷気の吹き出す風穴等々、見るべきスポットの数が多く、コースレイアウトも巧みな栂池自然園の方にどうしても軍配を上げてしまう。しかし、どちらを選んでもハードさはないので、チョっとした登山気分を味わうにはもってこいのコースには違いなく、健脚なお年寄りから幼児まで、年齢を問わず自分で歩いて北アルプスの景観が楽しめるところが有り難く、貴重な存在であることは確かだ。
とにもかくにも、白馬方面にある二つのハイキングコースを歩いた。しかし、本当のところは八方池から更に登った先にある唐松岳や、栂池自然園から更に登った先にある白馬乗鞍や白馬岳に足を伸ばしてみたいのだが、経験はもちろんのこと、衰えた脚力とオーバーウェイトのために二の足を踏んでいるのが現実だ。
「思い切ってダイエットに挑戦してみるか?」と、出来もしないことを考えている今日この頃だ。
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