都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
冷麦食おうと、素麺食おうとどっちだっていいじゃねか。貰いもんだってあるしよ。
ひや‐むぎ【冷(や)麦】
細打ちにしたうどんを冷水や氷で冷やし、つゆをつけて食べるもの。《季 夏》「―や嵐のわたる膳の上/支考」
そう‐めん【素麺/索麺】
《「さくめん」の音変化》塩水でこねた小麦粉に植物油を塗り、細く引き伸ばして、日に干しためん。ゆでて冷水にさらし、つけ汁で食する。煮たものは煮麺(にゅうめん)という。
大辞泉
JAS(日本農林規格)によると、機械麺の場合、太さ直径1.3mm未満が素麺、1.3mm以上1.7mm未満が冷麦、1.7mm以上はうどん、だってことだ。
素麺のほうが湯がいた後延びにくいと言われてるな。
以上を踏まえて、あえて言うなら、素麺のほうが好きだな。細いぶんだけ、喉越しがいい。それに細いと、見た目も涼しそうじゃねえか。ま、個人的な感想だけどよ。
家では、つけ汁に、長いもの千切り、オクラを入れたりするぜ。ねばねばツルツルで結構いけるぜ。
素麺は製造工程で油を使ってるが、こいつは乾燥させて熟成する過程で抜けてしまうから、出来上がった時点ではなくなてる。だから、油のことは気にしなくても大丈夫だ。
北海道はもう夏も終わっちまう。急いで食わなくちゃな。
したっけ。
この言い回しは古くからあり、『万葉集』にも歌われています。
伊勢の海人(あま)の 朝な夕なに 潜(かづ)くといふ 鮑(あはび)の貝の 片思(かたおもひ)にして
(作者不明 万葉集 巻十一 ニ七九八)
伊勢の海人が朝ごと夕ごとに潜って捕るという鮑の貝のように、私の恋もずっと片思いのままだなあ。
手に取るが からに忘ると 海人(あま)の言ひし 恋忘れ貝 言(こと)にしありけり
(作者不明 万葉集 巻七 一一九七)
手にとるだけで、片思いの苦しみをすぐ忘れられると海人が言った恋忘れ貝は、言葉だけであったよ。
切ない片思いを例えるのに「アワビ」が選ばれたのは何故でしょう。それは、アワビには貝殻が片方しかついていないためです。
そこから、片貝の「片」にひっかけて「片思い」のシンボルとなったのです。
ところが、生まれたばかりのアワビは、蓋を持つ巻貝の形状をしています。ただし、それは透明なために目立たず、生後一五日くらいたつと透明な貝がとれて、岩に吸いつくようになります。
アワビを生粋(きつすい)の片貝と思い込むのは、人問のアワビに対する「片思い」なのかもしれません。
実は神話の時代から日本の歴史に登場しており、倭姫命(やまとひめのみこと)が海女から差し出された鮑に感動し、毎年伊勢神宮に納めるよう命じたそうです。
さらに、腐らないように薄く切って乾燥させて保存することを海女から聞かされ、それも納めるように命じたそうです。
三重県伊勢市楠部町に倭姫宮(やまとひめのみや)という神社があるそうです。
実はこの乾燥させたアワビ、身の回りの思いがけないところに登場しています。それは「熨斗(のし)」です。
お祝い事に用いられるこの熨斗、実は写真の拡大された黄色いところのことを指し、本来はアワビを薄く剥いて干物にし、熨した(伸ばした)ものでした。現在でも、三重県鳥羽市国崎(くざき)町では、伝統的な「熨斗あわび」作りが行われており、三重県の無形民俗文化財に指定されています。近年では、ほとんどが薄い紙で代用されています。今は印刷で代用されたり、省略されたりする場合もあります。
一般名:アワビ(鮑)
学名:Turbo cornutus
科属名:ミミガイ科アワビ属
界門網目:動物界軟体動物門腹足網原始腹足目
別名:abalone
分布:日本全国、朝鮮半島、中国
全長:10~20cm 体形:軽く握った拳状(楕円形の浅い小皿状) 殻色:黒茶 産卵期:10~11月 餌:褐藻類アワビ(鮑) は、浅い岩礁に生息する原始腹足目ミミガイ科アワビ属の巻貝です。稚貝の時は蓋を持つ巻貝の形状をしていますが、成貝になると1枚貝となります。
したっけ。