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みみ‐ざわり【耳障り】
[名・形動]聞いて気にさわったり、不快に感じたりすること。また、そのさま。「―な音」
め‐ざわり【目障り】
[名・形動]1 物を見るのにじゃまになること。また、そのものや、そのさま。「―な建物」2 見て不快であること。また、そのものや、そのさま。「いちいち―なやつだ」
みみ‐ざわり【耳触り】
聞いたときの感じ・印象。「―のよい音楽」
した‐ざわり【舌触り】
飲食物などの舌に触れる感じ。舌の感触。「―のやわらかい酒」
は‐ざわり【歯触り】
歯で物をかんでみたときの感じ。「さくっとした―」
最近よく「耳ざわりのいい音楽」とか、「耳ざわりのいい声」という言葉を耳にします。上記の五つの言葉を比べてください。お気づきだと思いますが、「耳障り」、「目障り」は不快なことを表す言葉です。
ですから、「耳ざわりのよい音楽」とか、「耳ざわりのよい声」という言い方は、本来存在しないのです。
「舌触り」、「歯触り」は直接ものが触れますが、「耳触り」の場合直接ものが触れることはありません。感覚で言っているのだと思いますが、「耳触り」という言葉は日本語にはありません。
しかし、『大辞泉』には「耳触り」という言葉が載っています。あまりに普通に使われるからだと思います。
パソコンで「みみざわり」を変換してみてください。「耳障り」と変換されますが、「耳触り」とは変換されません。
因みに、『広辞苑』には、「耳触り」という言葉は載っていません。
「耳ざわりのいい」という言葉を聞くと、「耳障り」なのは私だけでしょうか。
したっけ。