都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
『宇宙に行ったら、どんなことがしたいですか?』
・・・たらの話はあんまり得意じゃない。つまり、現実的でない話ってことですから・・・。
しかし、「お題」を出されたからには答えなくてはいけない。先ず体重計で体重を計りますか。一挙にメタボ脱出なんてことにはなりませんが、気分だけでも。
考えることが小さいな。
宇宙戦艦ヤマトにでも乗船しましょうか。
「さらば地球よ旅立つ船は~」、あっ、こいつはいけない。さらば地球ってことは地球に帰れないってことだ。
だめだね、歳をとると、我が家の小宇宙が一番いいや。
したっけ。
「土佐衛門があがったぞ~。」
江戸時代には、そう叫びながら、町中を走りまわるものがいた。
「土佐衛門」とは水死のことですが、この言葉、実在の人物に由来します。
享保のころ(1716~1735)の頃の力士:成瀬川 土佐衛門という男。
水死体というのは体にガスがたまってプックリとふくれあがるそうです。その姿が超アンコ型力士の土佐衛門を思わせたことから、いつしか水死体をその名で呼ぶようになったというわけです。
力士なのに「死に体」になぞらえるとは、やたら大きいだけであまり強くなかったのかもしれませんね。
しに‐たい【死に体】
相撲で、両者がほとんど同体に倒れたとき、つま先が上を向いて足の裏が返り、立ち直れないと判断された状態。⇔生き体。
大辞泉
その他、肥大漢を「土仏(どぶつ)」と言ったことから、「どざえもん」に転じたとする説。
水に落ちる「ドブン」という音が「どざえもん」に転じたとする説などあるが、正確な語源は未詳だそうです。
水死体は、男が下向き、女が上向きで浮かび上がるといわれます。ところが実際は、どちらも、腕がぶら下がるので、下向きだそうです。
稀に、女性が上向きで浮かぶそうですが、これは、女性に体脂肪が多いためガスが溜まるとか、子宮にガスが溜まるからとの理由によるものだそうです。
■江戸小話に土佐衛門の噺があります。
あるとき、江戸の大川(おおかわ)の橋を一人の男が通りかかりました。
男がふと川を見ると、人が水面(すいめん)に浮かんで、川下へと動いているのが見えました。
不思議に思ったこの男は、さっそく近くの茶店の主人に訊ねました。
「ついいましがた大川で、うつむけになって身動きもせずに、遠方まで泳いでいった人を見ました。よほど泳ぎの名人と見ましたが、一体、なんというお方でしょう。自分は泳ぎが下手なもので、ぜひとも泳ぎをおしえてほしいものじゃ。」
すると茶店の主人はあきれた顔をして、こう答えました。
「ああ、おおかたそれは、土佐衛門(どざえもん)でございましょう。」
「おお、土左衛門と申すお方ですか。して、住まいは御存知ですか? すぐにでも、教えをこいたいものだ。」
茶店の主人は困った顔で、
「住まいは、あの世です。」
今年はまだまだ暑いようですが、川や海での水死のニュースが報じられます。十分注意して欲しいものです。
したっけ。