都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「いやあ~、びびったよ!」
恐くて逃げ出しそうになったときなどに、「びびる」という言葉を使います。
びび・る
[動ラ五]恥ずかしがる。また、おじけづく。気持ちが萎縮(いしゅく)する。「大舞台で―・ってしまう」
大辞泉
「びびる」という音感から、若者が造った現代語のように思われがちです。
ちょっと尾籠な話で申し訳ありませんが、恐くておしっこを「ちびる」からきていると思っている人もいるようですが違います。
しかし、「びびる」は平安時代末期には既に使われていた由緒ある言葉だそうです。
へいあん‐じだい【平安時代】
平安京に都が置かれた時代。延暦13年(794)の桓武天皇の平安遷都から文治元年(1185)鎌倉幕府の成立までの約400年間。平安朝時代
大辞泉
「びびる」の語源は、大軍が動くときの鎧が触れ合って出す独特の音だそうです。この音が「びんびん」と響くことから、この音を「びびる音」と言ったことによるそうです。
遠くから聞こえるこの音が、大きければ大きいほど敵は大群だということになります。聞いたほうは恐くなります。
つまり、「びびる音」に反応して恐がることから「びびる」となったようなのです。
平家が現在の静岡県富士川あたりに陣を敷いた時、小鳥がいっせいに飛び立つ音を源氏軍が大挙して攻め込んでくる「びびる音」と勘違いし、平家軍はびびって戦わずに逃げたという「富士川の戦い」は、歴史に名高い戦いとなっている。
ふじがわ‐の‐たたかい【富士川の戦い】
治承4年(1180)源頼朝の軍と、追討のため京都から下向した平維盛(たいらのこれもり)らの軍が、富士川を挟んで行った合戦。平氏軍は水鳥の羽音を敵の襲来と誤認して敗走したという。
大辞泉
どんな武将であろうとも、多勢には「びびった」ということなのです。
したっけ。