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「ずだ袋」といえば、一般には、だぶだぶした、何でも入れることのできる、便利な布製の大きな袋を想像するのではないでしょうか。
漢字ではは「頭陀袋(ずだぶくろ)」と書きます。
「頭陀袋」の「頭陀(ずだ)」は、「捨てる」「落とす」を意味する梵語「 Dhuta(ドゥータ)」の音写だそうです。
煩悩の垢(あか)をふるい落とし、衣・食・住の欲を捨てて、ひたすら仏道修行をすることを指し、そのような修行を「頭陀行(ずだぎょう)」といいます。
衣はボロをまとい、食は人に乞い、住は樹下という人間の生活に必要な最低限の厳しい生活の中で修行します。
「托鉢(たくはつ)」といったほうが馴染みがあるかもしれません。
そのような「頭陀行」を行う僧が経文や衣服などを入れ、首にかけて持ち歩く袋を「頭陀袋」といいました。
死者を葬る時、その首にかける袋も「頭陀袋」といいますが、これは頭陀行の姿を模したものといわれています。
ずだ‐ぶくろ【頭陀袋】
1 僧が修行の旅をするとき、経文や食器などを入れて首にかける袋。2 仏式で死者を葬るとき、その首にかける袋。3いろいろな物が入るような、だぶだぶした袋。
大辞泉
ですから、「頭陀袋」は仏教用語だったのです。このような厳しい修行に使われた「頭陀袋」が、一般に用いられる袋の名前になったのです。
こんなことを知ってしまったら、「頭陀袋」を持ち歩くのがためらわれませんか・・・。
私はまだ「頭陀袋」を持ち歩く心境には達していません。
したっけ。