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都月満夫の短編小説集2

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都月満夫の短編小説集

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「“気質”。この漢字なんと読む?」について考える

2012-03-28 10:46:36 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

「気質」を普通に読めば「きしつ」です。その人の気性のことです。性格形成の基本をなす生物学的傾向や性質のことです。

「穏やかな優しい気質、「」、「激高しやすい気質」といった使われ方をします。

今日、考えてみたいのは、もうひとつの読み方「かたぎ」についてです。

職業や身分によって変化する、独特な気風とか考え方のことです。代表的なものは「職人気質(しょくにんかたぎ)」です。そのほかに、「芸人気質」とか「親分気質」というのもあります。

かた‐ぎ【気質/形気/容気】

《「形木」から》1 身分・職業・年齢層・環境などを同じくする人たちの間にみられる、特有の気風・性格。「職人」「昔」2 習わし。慣習。

大辞泉

この『大辞泉』最初に《「形木」から》とあります。「形木」から転じた言葉のようです。「形木」とは何でしょう。

かた‐ぎ【形木/模】

1 物の形を彫った板。その模様を紙やきれに刷って染め付けるのに用いる。2 「版木(はんぎ)に同じ。3 手本。規範。型。 「稽古(けいこ)すべきもなし」〈花伝・二〉

大辞泉

Photo_3版木(はんぎ)」に同じとあります。「版木」とは、同じ絵が何枚も刷ることができる木版画の「板木(はんぎ)」のことです。これが転じて、同じ結果を作り出す一定の型や規則を「形木(かたぎ)」といったそうです。

「職人」も「芸人」も「ヤクザ」の世界も、一般とは異なる独特の形があるようです。これが「職人形木」、「芸人形木」、「親分形木」というわけです。

Photo_2 平安時代の染物職人が使う、模様を彫り刻んだ板のことを「形木」といいました。布や紙に一定の決まった模様を染め付けるために用いる板で、後に「基本形」「基準」の意味になりました。いつの時代でも、職人と呼ばれる人たちは、特有のしきたりや伝統を持ち、一種独特な気風を植えつけています。そのような職人を「形木」になぞらえて、「職人形木」というようになりました。

平安中期の物語『宇津保物語(うつほものがたり)』の「吹上の巻」に「形木の紋を織りつけたるみ狩の御衣」という文字が見え、『枕草子』の「なまめしき物」の条にも「かた木のかた」とあるそうです。

 このように、昔は染物の模様の一定の型、すなわち定型、規範の意味であったのが、近世になってその原義を失い、有形から無形に変わり「形木」は「気質(特有の気性)」というようにのみ解釈されることになったのです。

 この「かたぎ」という言葉は、江戸時代初期から使われ始めた流行り言葉の一つであったようです。

「浮世草子」のうち、江戸時代末期(弘化三年〔1846〕から慶応四年〔1868〕)の特定の身分・職業を限り、その特有の性格・性癖のさまざまな現れを描いた一群の作品を『気質物』というそうです。

その中に、「娘かたぎ」「息子かたぎ」「姑かたぎ」「旦那かたぎ」「女房かたぎ」「夫婦かたぎ」「母親かたぎ」「親仁(おやじ)かたぎ」「役者かたぎ」「芸者かたぎ」「医者かたぎ」「学者かたぎ」「長者かたぎ」「出家かたぎ」「茶人かたぎ」などがあるそうです。

 また、江戸時代の国語辞書『俚言集覧(りげんしゅうらん)』(1759―1829)には「侍かたぎ」「世帯かたぎ」「後家かたぎ」「職人かたぎ」などもあるそうです。

江戸時代になってから、「気質」という漢字が使われるようになったそうです。ほかに、「容気」、「形気」、「象気」、「偏気」などの当て字があったようです。

また、同じ音で「堅気」という言葉があります。こちらは、性質が真面目でしっかりしていること。律儀(りちぎ)という意味でした。

かた・い【堅い/硬い/固い】

[形][文]かた・し[ク]

1 外力に対する抵抗力が大きく、容易に形を崩さない。「・い殻を割る」「・くてかめない肉」⇔やわらかい。

<shapetype id="_x0000_t75" stroked="f" filled="f" path="m@4@5l@4@11@9@11@9@5xe" o:preferrelative="t" o:spt="75" coordsize="21600,21600"><stroke joinstyle="miter"></stroke><formulas><f eqn="if lineDrawn pixelLineWidth 0"></f><f eqn="sum @0 1 0"></f><f eqn="sum 0 0 @1"></f><f eqn="prod @2 1 2"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelWidth"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @0 0 1"></f><f eqn="prod @6 1 2"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelWidth"></f><f eqn="sum @8 21600 0"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @10 21600 0"></f></formulas><path o:connecttype="rect" gradientshapeok="t" o:extrusionok="f"></path><lock aspectratio="t" v:ext="edit"></lock></shapetype><shape id="_x0000_i1025" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/01676.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image001.gif"></imagedata></shape>物が強い力でぴったりとすきまなく合わさっている。「・く扉を閉ざす」「帯を・く結ぶ」「・い握手を交わす」

<shape id="_x0000_i1026" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/01678.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image002.gif"></imagedata></shape>力を加えても、抵抗があって、滑らかに動かない。「栓が・い」

3 (内にあるものが)強くて、外からの力に負けない。しっかりしていて、揺るがない。「・い信念」「・い約束」「守りが・い」「口が・い」

4 厳格である。きびしい。「・く禁ずる」「身持ちが・い」

<shape id="_x0000_i1033" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/01676.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image001.gif"></imagedata></shape>確かで、あぶなげがない。信用がおける。手堅い。堅実だ。「・い商売」「当選は・い」「予算を・く見積もる」

<shape id="_x0000_i1027" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/01678.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image002.gif"></imagedata></shape>取引で、相場が一向に下がるようすがない。

<shape id="_x0000_i1028" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/02513.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image003.gif"></imagedata></shape>何事もいいかげんにせず、きちんと扱うさま。まじめである。「・くて信用のおける人」「・い本」「そう・いことを言うな」

6 自由な感じや、やわらかな感じに欠けたようすをいう。

<shape id="_x0000_i1029" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/01676.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image001.gif"></imagedata></shape>自在な動きができない。融通がきかない。「からだが・い」「頭が・い」⇔やわらかい。

<shape id="_x0000_i1030" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/01678.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image002.gif"></imagedata></shape>(表現などが)いかめしかったり、こわばったりしていて、すなおに人の気持ちに入ってこない。「文章がまだ・い」「デッサンの線が・い」

<shape id="_x0000_i1031" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/02513.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image003.gif"></imagedata></shape>鋭くて、張りつめた感じを与える。「・く乾いた音」「表情を・くして事態の推移を見守る」

<shape id="_x0000_i1032" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 15pt"><imagedata o:href="http://dic.yahoo.co.jp/images/V2/yh_gaiji/l/02514.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image004.gif"></imagedata></shape>緊張から、気持ちにゆとりがなくなる。言動がぎくしゃくする。

◆漢字の使い分けは「固い」が広く用いられ、「硬い」は物の性質、「堅い」は状態・ようすに用いられることが多い。

大辞泉

ここから転じて、職業や生活が、まっとうで、着実なこと。また、そういう人を指す言葉になりました。

私は「堅気」の生活を送る「オヤジ気質」といったところでしょうか・・・。

Photo

したっけ。

コメント (8)
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