都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
秋・穐・龝 ※難しい字なので大きくしました。
まず、「秋」の語源を調べると、主に3つの説があります。
① 空の色から由来している説である。古文の「空の色清明(あきらか)なる時節」から、それから「あき」という言葉ができたという説。
② 葉の色の変化に由来する説。秋になれば、紅葉などが赤くなるが、その「あか」が転じて「秋」になったという説。
③ 収穫に由来する説。秋の時節は、穀物などの食物が飽き満ちるほど成る季節から「あき」と呼ばれるようになったという説。
秋の漢字の成り立ちを調べると・・・。
① 「のぎへん=禾」は、稲に穂が実った様子を表している。そして、火。これは火や太陽の日を表している。つまり、刈った稲を日に干している様が「秋」。
② 「禾(いね・作物)+火(天日)の会意」で、収穫物をほすと縮むさまから、夏に大きく伸びたものが縮むとき・季節のこと。
③ 「禾」は、稲穂が実る形を表しています。穂のある穀物の意。「龝(穐/秋)=禾+龜」で、秋に作物を集めて、亀を火でかわかすと収縮するように、作物を火や太陽でかわかして収縮させる→秋
なるほどと納得してしまいます。
しかし、①の場合と②の場合は「火」や「日」に関係していますが、元字が「龝(穐)」であることから、納得が起きません。
また、③の場合は「亀」と「秋」の関係が無理やりの感がしてなりません。
白川静先生は、季節が秋になり穀物が実ってくると、それを食べようとする虫が発生する。その被害を少しでも抑えるために、いなご等の虫を火で焼き殺し豊作を祈る儀式をしてので、この文字になったのではないかと考察されています。
秋 - ウィクショナリー日本語版にも同様に書かれています。
さらに、秋の字源について次の記事を見つけました。
↑古くは、上のように書き、「禾(か)+龜(亀)+火(灬)」。
「龜」はカメではなく、穀物につく虫の形。
秋に穀物の虫害となる虫を焼き殺す形が秋の元々の意味だったのです。
↑左は、秋に虫害を成す虫の甲骨文字。右は、それを焼く形。
やっと納得できました。
今、「秋」と書くのは、元々の文字の「亀」ではなく「灬」が残って「火」になったというわけです。
「穐」や「龝」からの変化で「秋」になるのは不自然ですから・・・。
したっけ。