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「船頭多くして船山へ登る」について考える

2012-10-31 11:14:50 | 名言・格言

せん‐どう【船頭】

1 和船の船長。ふなおさ。2 櫓()などを操って小舟を操る人。かこ。「渡し舟の」3 水軍の長。水手(すいしゅ)の長。

大辞泉       

「船頭多くして船山へ登る  (せんどうおおくしてふねやまへのぼる)」とは、「「船頭がたくさんいると水上しか航行できない船が山にも登ることができる」という前向きな意味ではありません。それでは、船本来の目的を逸脱していますから・・・。

意味は、一艘の船に何人も船頭がいたら、船は山に登ってしまうようなおかしな方向に進んでしまうことから、ひとつの組織に指図する者が多いと統一がとれず、物事がうまく運ばなかったり見当違いのほうに進んだりしてしまう喩えです。

船頭とは、『大辞泉』にあるように和船の船長のことです。

「山に登る」は「山へ上る」とも書きます。

「船頭多ければ船山に登る/船頭多くして船岩に乗る/船頭多くして船進まず」ともいいます。

外国では、「Too many cooks spoil the broth.(コックが多すぎてスープが出来損なう)」というそうです。

また、「下手の大連れ」とは、役立たず者が大勢でぞろぞろと連れ立って歩いている のを馬鹿にする言葉。「役立たず」がいくら集まっても仕事の邪魔になるだけという意味です。

一人は、「自分の生活が第一」とばかり飛び出していったのですが、所詮は寄り集まり、烏合の衆ですからカアカア騒ぐばかりでまとまりがありません。

役人多くして事絶えず」は、役人が多いと仕事がはかどるはずなのに、多すぎると無理に仕事を作り、かえって法規や事務が煩雑になって進行しないこと。また、役につきたいと思う人ばかりで、まとまりがつかないこと。

役人(役所)の整理をすればもっと仕事がはかどるかもしれません。

三人よれば文殊の智恵」といいますが、三人代わっただけですから・・・。

したっけ。






コメント (6)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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