都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「イチョウ」の葉が黄色く色づくと、秋も最終段階を迎えます。しかし、今年は我が家の「イチョウ」の葉はまだ青々しています。
中国でイチョウは「鴨脚樹」とも書きます。中国では宋の時代、アヒルの足のことを「鴨脚」と書き、「ヤーチャオ」、「イチャオ」、「ヤチャウ」などと発音しましたそうです。
中国南部ではこれを「イーチャオ」と発音するそうです。
つまり、「イチョウ」の名は水かきを持ったアヒルの足に由来しているのです。
この、「鴨脚」の音「ヤーチャオ」「イーチャオ」が転訛して「イチョウ」になったというのが現代では定説となっています。
漢字の「銀杏」は、実の形が「杏(あんず)」に似ていて殻が銀白あることに由来しています。
「銀杏」は、唐宋音の「ギンアン」が転訛してギンナンとなったそうです。江戸時代に編纂された「毛吹草」や「和漢三才図会」では、もとの音にもとづいて「ぎんあん」とルビをふっているそうです。
また、「公孫樹」とも書きますが、これは植樹してから、孫の代になって実が食べられるという意味だそうです。
「イチョウ」の栽培が始まったのは11世紀頃で、中国の宋の時代だそうです。
その実は「鴨脚子」もしくは「銀杏」と呼ばれ重宝されていました。
元の時代には栽培化が進み、中国では一般庶民の口にも入るようになりました。
「イチョウ」の木は寿命が長いといわれていますが、日本にある「イチョウで」、樹齢が千年を超えるものはないそうで、鎌倉時代以降に中国から持ち込まれたと考えられています。
日本では銀杏を「ギンナン」と読めば、イチョウの実をいい、樹のほうは「イチョウ」と読んで区別していますが、中国語の「銀杏」(インシン) 」は、同じ音で両方を意味するそうです。中国語でも、木と実をとくに区別していうときは、「鴨脚樹(コンスンシュウ)」「鴨脚子(イーチエフ)」といったりするそうです。
中国では、時代や地方によって発音が異なるので、いつ何処から伝わったかで日本語にも影響が違ってきます。
いちょう【銀杏/公孫樹/鴨脚樹】
1 イチョウ科の裸子植物。一科一種。落葉高木で、高さ約30メートルに達する。葉は扇形で中央に裂け目があり、秋に黄葉する。雌雄異株。春、葉の付け根に、尾のような雄花、柄のある2個の胚珠(はいしゅ)をもつ雌花をつけ、4月ごろ受粉し、9月ごろ精子によって受精が行われる。果実は丸く、外種皮は熟すと黄橙(おうとう)色で、内種皮は白い殻となって種子を包む。種子は銀杏(ぎんなん)とよばれ、食用。幹や枝から気根を垂らすことがあり、乳(ちち)の木ともいう。中国の原産で、盆栽や街路樹に多用され、材は碁盤・将棋盤などに使われる。《季黄葉=秋 花=春》「―散る遠くに風の音すれば/風生」
2 鏃(やじり)の一種。イチョウの葉の形をしたもの。
3 「銀杏頭(いちょうがしら)」の略。
4 紋所の名。イチョウの葉を図案化したもので、多くの種類がある。
◆江戸時代以来、語源を「一葉」と考え、歴史的仮名遣いを「いてふ」としてきたが、「鴨脚」の宋音ヤーチャオに由来するもので、「いちゃう」が正しいとする。
大辞泉
これは、定かではない話しなのですが、面白いので書いておきます。
香港人は本当に鴨脚料理が大好きで、よくこれを食べにレストランに出かけるそうです。しかし、その足がアヒルの足か、ガチョウの足かは、気にしていませんが、左足か右足かは大いに気にするというのです。
香港人は左足でなければ食べないというのです。その理由は、ガチョウは夜寝るとき、一本足で立って寝るそうです。このときに、決まって左足で立って寝るというのです。だから左足のほうをよく使っているので、右足よりずっと美味しいというのです。
本当でしょうか?
したっけ。