都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「昆布」は北海道の重要な海産物です。昔から、「よろこぶ」にかけて縁起物としても使われてきました。結納品の中にも入っています。
昆布は奈良時代には、すでに食べられていたようです。大仏で知られる東大寺の『正倉院文書』には、「わかめ」、「ひろめ」、「あらめ」、「みるめ」ど、十数種の海草の名が載っているそうです。そのうちの「ひろめ」というのが、「昆布」です。
「め」は海草を表し、幅が広くて長い昆布は、「ひろめ」といわれていました。
昆布の語源は、この「ひろめ」に「広布」と漢字をあて、それがのちに音読みされてコンブになったという音読み説があります。
また、アイヌ語の「コムブ(コンプ)」が転じて「コンブ」になったという説もあります。大昔から、昆布の産地は北海道だったのです。
この昆布にも裏表があるのをご存知でしょうか。
コンブの中央には、茎からのびた中帯部と呼ばれる帯のような筋が走っています。
木の葉にたとえれば、葉脈にあたる部分ですが、この帯のような筋がへこんでいるほうが表、出っ張っているほうが裏です。
木の葉でも、葉脈は裏側に浮き出ていますから、それとおなじです。
コンブの表側は、海中ではいつも上になっているそうです。コンブは胞子によって増殖します。8月から11月ごろには胞子袋をつくって、表面から「遊走子(ゆうそうし)」と呼ばれる繁殖のもとになるものを放出します。
コンブの胞子(大きさは5?m程度)は2本の鞭毛を持ち、海中を泳ぐことができるので特に「遊走子」と呼ばれるそうです。
なお、コンブはヨードなどの無機質を豊富に含み、健康にもよい食べ物ですが、その食べ物としての歴史は非常に古いものがあります。
『続日本紀(しょくにほんき)』には、霊亀(れいき)元年(715年)に蝦夷の須賀君古麻比留という人が大和朝廷にたいして昆布を献上したという記述があるそうです。
また、霊亀3年(717年)、元正(げんしょう)天皇が昆布を食されたという記述もあるそうです。
したっけ。