都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「瓢箪(ひょうたん)」は、最古の園芸植物ひとつだそうです。原産地のアフリカから食用や楽器、茶器などの加工材料として全世界に広まったと伝えられています。
日本では、夏の日の日除けとして、軒先に「瓢箪」の棚づくりが行われ、清々しい青葉に「瓢箪」の実が下がる光景は夏の風物詩でした。
「瓢箪」の実は、中の果肉を取り除き、乾燥させると容器として使えるようになるため、水やお酒、薬、農作物の種入れなどに使われました。
「瓢箪」の「瓢」は「飲み物の器」、「箪」は「ご飯などを入れる器」を意味し、大昔から生活の根底、必需品として重宝されてきたようです。
そのまま乾燥させて水やお酒を入れることもでき、横に割ればお椀に、縦に割ればひしゃくにも早変わりする、便利なもので、太古の昔からある植物です。
※「ひしゃく」の語源は「ひさご」ともいわれています。
日本では、『日本書紀』(720年成立)の中で「瓢(ひさご)」としてはじめて公式文書に登場します。飛鳥時代に仏教とともに大陸から渡来したと伝えられています。 以来、「なりひさご」、「ひさご」、「ふくべ」と呼ばれ、愛用されてきました。
特に作物の種入れとして用いられてきた歴史は長く、「瓢箪の中に入れた種は必ず芽が出る」ので、幸福や成功のチャンスがめぐってくると言われています。
ほかにも、三つそろえば「三拍(瓢)子」そろって縁起が良い、六つ揃えば「無病(六瓢)息災」のお守りになるとされます。
種が多いことから、多産と繁栄のシンボルとなり「家運興隆」、「子孫繁栄」、「商売繁盛」のお守りです。
またひょうたんといえば豊臣秀吉(1537~1598)を思い出します。秀吉は戦国時代、戦いに勝つ度に旗印にひょうたん模様を一つ一つ増やし、後に秀吉の千成瓢箪として有名になりました。
瓢箪と言えば中国でも縁起物です。瓢箪は邪霊を払う力が あると信じられています。中国語の「葫蘆」は 「フールー」と発音し、「護禄」や「福禄」と 同じ発音のため、古代の人は、幸運を招くお守りとして、玄関に掛けたり、身に携えて、邪霊を払ったりしました。
こ‐ろ【葫蘆/胡蘆】
ユウガオ、またはヒョウタンの別名。
大辞泉
瓢箪は、胴にくびれのある形から女体にたとえられ、中国では出産や再生を表現するとも、また道教のシンボルともされるという。
「瓢箪から駒が出る」とよく言いますが、これは瓢箪から「駒」すなわち馬のように大きなものが出るような ありえない状況から冗談や誤解で言ったことが意図せずに実現してしまうことです。これも考えようによっては縁起がいいといえるのではないでしょうか。
したっけ。