都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
昔、ヨーロッパでは、ドアに「蹄鉄(ていてつ)」をかけて、ドアノッカーとしていました。
蹄鉄は、馬のひづめの下につけて、摩擦を防ぐ鉄で、競馬のレースではおなじみの道具です。
現代でも、蹄鉄のような形をしたドアノッカーをつける家は、少なくないそうです。
これは、「蹄鉄をつけると悪魔が近寄らない」との言い伝えによるものです。
伝説によると、959年カンタベリー大司祭になった「聖ダンスタン」は、蹄鉄工であった。ある時、修道士である彼を、女性が誘惑にきました。よく見ると、彼女の足にひづめがあったので。すかさず火箸で鼻をはさむと、女はすさまじい悲鳴とともに悪魔の正体を現しました。二度と誘惑をしないと約束させたとか。
マザーグースにこの伝説が出ています。
St. Dunstan, as the story goes,
Once pulled the devil by his nose,
With red hot tongs, which made him roar,
That could be heard ten miles or more.
聖ダンスタンは、語られているように、
あるとき悪魔の鼻を、真っ赤な火箸で
ひっぱって、悪魔はわめきたてたとさ
その声は10マイル以上ひびいたという
また、彼が悪魔から馬の蹄鉄を修理するよう頼まれた際、悪魔の足に蹄鉄を打ち付けました。悪魔は大変痛がり、外してほしいと頼みました。ダンスタンは扉に蹄鉄が留められている家には絶対入らないという約束を悪魔に取り付け、ようやく蹄鉄を取り外してやったという。その後、二度と蹄鉄のあるところにはあらわれなくなったとかで、「魔よけの蹄鉄」は、この伝説にちなむそうです。
カンタベリー【Canterbury】
英国イングランド南東部の宗教都市。ドーバーの北西方に位置し、英国国教会の総本山カンタベリー大聖堂が所在。
大辞泉
この伝説が、ヨーロッパに伝わってゆくうち、「蹄鉄が魔よけになる」と人々が信じるようになっていったのです。
それからかなり時代が下ると、 「魔女は馬を怖がる」という迷信も登場しました。
これにより、蹄鉄は魔よけとして、さらにヨーロッパに定着するようになりました。
最後に、蹄鉄は、U字型の開いた方を上にしてかけるのが、良いとされています。
そうでないと、「運が落ちる」そうですから気をつけてください。
したっけ。