都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
昨日は似顔絵の「点でダメね」にどなたにも突っ込んでいただけず、スベッテしまいました。気を取り直して、今日は「ねずみ」です。
「鼠(ねずみ)」と言えば日本神話では「大国主命」が火に取り囲まれた際、地下に洞穴があることを教えて救った縁の深い動物です。その縁があって「ねずみ」は大黒様の使いになったのです。
大穴牟遅(オオナムチ)(=大国主命)は、須佐之男命(スサノオノミコト)の娘、須勢理毘売(スセリヒメ)に見初められて恋に落ちた。
しかし、大国主命はこのことを知った須佐之男命から厳しい試練を与えられることになった。
第一日目は蛇のいる部屋、二日目は蜂や百足の部屋に寝せられたが二夜とも姫の機転で難を切り抜けることが出来た。
三日目には大野の中に射込まれた鳴鏑(ナリカブラ)の矢を拾って来ることを命ぜられた。
大国主命が矢を拾いに野原に入るとすぐに火を放たれ、逃げ惑っていると、鼠が出てきて「内はほらほら、外はすぶすぶ(内部はうつろで、外部はすぼんでいる)」と言うので、そこを踏むと、地下は空洞になっていてそこに落ち込んだ。
そのまま避難していると火は焼け過ぎていった。
その上、その鼠は鳴鏑の矢をくわえて持ってきてくれた。
こうして大国主命は須佐之男命に矢を渡すことができた。
鼠に助けられたのである。
その後、大国主命と姫は無事に「根の国」を脱出して、出雲に新しい国を開いた。
しかし、インドの闇黒神「大黒天」は、中国では仏法の守護神・厨房の神であり、日本神道の「大国主命」とは本来別のものでした。
「大黒」と「大国」を「だいこく」と読む字音の類似に起因して習合されたとされています。
そんなことはさておき、おめでたいのだから目をつぶりましょう。
大国様の使いとしても知られる。「招福開運」、「商売繁盛」、「厄除け」、すぐに子鼠が増え繁殖成長することから、「子孫繁栄」、「家運隆盛」を意味します。
また、「ねずみ」は「寝ず身」につながり、寝る間も惜しんでちょこまかとこまめに働けば蓄財に結びつくということなのです。
「大根鼠」:昔から「大国様と大根」を語呂の似た実りものとした縁起物
「俵鼠」:俵は五穀豊穣の縁起物。
ねずみといえば、最近でこそ家の中にはいなくなりましたが、昔はよくいたものです。
「番頭さん、台所のねずみを小僧に捕らえさせなさい」
「はい、だんな様・・・。おい、小僧さんや。ねずみを捕らえなさい。何でもいい。ああ、その枡でガバッと上から・・・。おや、うまいね。入ったよ」
「番頭さん。大きなねずみでしたね」
「そんなことはない。小さなねずみだ」
「大きい」「小さい」と二人が言い合っておりますと、中のねずみが「チュウ!」
したっけ。