2022年2月2日にNHK( 歴史探偵・缶詰は見た 日本近現代史)で福神漬の缶詰の海外移住との関係で故郷を忍ぶ食品として紹介された。昭和30年代までこの日本食品の貿易はタクワン貿易と言っていた。
タクワン貿易特別展示・イべントのポスター JICA横浜 海外移住資料館
何度かNHKから取材を受けたが福神漬に関して、割とまともな放送だった。それにしても今の若いアナウンサ-は缶詰の開け方を知らないようで令和から明治を見ると歴史となったようだ。今の缶詰は缶切りがなくても開くものが多い。初期の缶切りのない時代の缶詰の開け方は何か道具で無理やり開けていたようだ。ナポレオンの懸賞で始まった缶詰の発達の歴史はフランスからイギリス・ドイツへ行きアメリカで高度に発達した。
缶詰でその印象が勝利と意味したのが日本の軍隊と感じた。福神漬は醤油と漬物と組み合わせ、さらに命名に『福』が入っているのでそう感じたのだろう。でも由来に含まれる、上野戦争などの追憶から明治の文明開化を礼賛する缶詰。そこに漬物を入れるという発想。工夫する日本が見える。
昭和の初めの全国工場通覧という書物で赤飯缶詰の工場を調べていた。この本は都立中央図書館にもなく、墨田区緑図書館にある。戦前昭和の福神漬缶詰はここで調べることが出来る。まだ日中戦争が始まる寸前で鉄がある時代だった。
コロナで物流が途切れ途切れとなり、在庫という観念が復活しそうだ。