ツケモノの歴史を調べると、なにか辞書や歴史書に載らない言葉がありそうでなかなか真実にたどり着けない。何が邪魔しているのだろうか。オノマトペという言葉を知り、このことがない日本語は考えられないと
へんな言葉の通になる -豊かな日本語、オノマトペの世界-得猪 外明[著]
著者によると辞書の編集者は当たり前すぎて説明しようもないし、変化が多すぎ、さらに品の悪い言葉が多く、がり勉編集者に避けたい分野のようだ。
犬の鳴き声は日本人は(わんわん)と言っているが他の国の人は違う声に聞こえるようだ。さらにオオカミから飼われる犬になった時から鳴き声の表現が変わったという。日本語のオノマトペは性表現から来ているものが由来して、TV等では放送禁止用語となっていて、次々と性表現の言葉が生まれる。
病気の表現でもオノマトペは便利でお腹がキリキリ痛い、足がムズムズするとかの言葉で医者に状況を伝える。体温なら37.5度と言って誰でも状態を把握できるが、患者のキリキリ痛いを医者はどの様に把握しているのだろうか。
日本人が生活で学んだ日本語の難しさは成人の異国人が学習するには困難がある。漢字の読み方、音読み、訓読み、職業によって異なる読み方、男ことば、女言葉に加えて、今は男女同権ということから統一化されてきて、相手がどの基準で話しているか知る必要があっるようだ。さらにオノマトペが加わる。幼少期に日本人世界から離れて、インタ-ナショナルスク-ルに入った子供はオノマトペ用語の深さを知らずに、中途半端な帰国子女になる話がある。世界では通用しても日本で言葉が通じない。
音節が日本語では112しかなく、他言語では同音異語が少ないのでその差が目立つ。掛詞を楽しむ文化はここから来ているようだ。
また日本人の言葉が単純で初期は清音しかなく濁音がないとこの著者は記述している。さらに英語で苦労しているLとRの区別も最初から区別で来ていなかったようだ。3歳を過ぎると日本人はLとRの発音を区別できないという。
あっさりとさっぱりという言葉をどう他の人に差を言葉を使って表現できるのだろうか。