年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

51ミリ大型クリップ

2022年02月22日 | 築地市場にて
目の前に大型のクリップがある。5センチを超えるクリップで会社の業務で使用していないものがどうして家にあるのか気になった。
 このクリップは築地市場の東京都講堂で配布された資料を束ねたものだった。築地から豊洲へ移転する際に、廃棄書類に入っていて、苦い思い出として今机の上にある。由来を知らないと大きすぎて使い道のないものと考えるだろう。
 アマゾンで調べると
プラス社製のようだ
  1. ダブルクリップ「エアかる」
  2. 規格:超特大 / クリップ幅:51mm
  3. 数量:10個 (箱入り) / カラー:ブラック
  4. とじ枚数:200枚 ※とじ枚数はPPC用紙(64g/㎡)をとじるときの目安です。
  5. 材質:本体=鉄(ブラック:鉄酸化皮膜)、ハンドル=鉄・ニッケルメッキ
この書類は地下汚染水の状況を示した地図などをA3用紙を数十枚束ねたもので、いずれ東京都の公文書館で公開されるだろうが、今から思うと時間の無駄で、儀式とはいえ、無駄な10兆円以上の費用が掛かった気がする。築地から豊洲へ移転するので、豊洲へ橋が架かり、東京ガス跡地の汚染処理を数回しても今でも豊洲市場から移転反対派の主張する汚染物質が中央卸売市場のHPには毎月のデ―タが公表されている。移転反対派の主張した汚染された土地の上を通過したものは価値が下がると言っていたが今でも思っているのだろうか。
 すべては緑の狸の口先で騙された。事の始まりは石原知事の決断から始まり、なかなか移転準備会議が進まず、新宿都庁での会費制懇談会で会議の促進を言っていたが、結局毎年1月5日の築地市場で開催される市場協会での市場長のあいさつでも進展がなかった。やっと進み始めたのが2016年東京オリンピック招致で、国内予選に参加することだった。ここでやっと会議の日程が進み始めたのだが、市場という組織の最末端で業務しているので、反対派の意向も良く情報と入り、どうせ形式だろうと暇つぶしに午後2時過ぎからの会議を傍聴していた。そこでもらった資料はざっとみかん箱4箱は超えるだろう。多くはA4の再生紙でA3は汚染水の会議の時だった。
 あのまま移転していたらもう少しましな老後があったかもしれないがそれなりの参加したという自負もある。退職後に築地移転騒動の渦中にいたというと、政治理念が違っても共通の話題となる。どの人も築地に繋がって食の思いでに繋がる。それは吉野家の一号店が築地市場のせっかちな労働者の食の要求から始まる。(美味い、安い、早い)ということになる。
 多くの誤解を招いたが一番の移転の功績者は浜渦さんだろう。誰かが悪人役をしないと理屈で通らない市場関係者のしがらみを壊せない。もう時代遅れの中央卸売市場と知っていても誰も動けなかった。毀誉褒貶のあった勝海舟のようだったと今は思う。
 都議会の5年前の選挙で日本共産党の候補者と支持者に質問した。築地市場内のあの不衛生状態と豊洲の地下汚染をどう考えるかというと言葉に詰まった。コロナの今手のアルコル-ル消毒しているが当時の築地のトイレに薬用せっけんがあっただけで量販店対応の仲卸は使い捨て手袋で仕事をしていた。
どこでも衛生事故を出すと会社の名前の前に築地市場のXXと出る。連帯被害を受けることになる。
コメント
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