やっと3回目のワクチンの日が来た。予約のためらいで数日遅れたか、今のところ体調が良いし、急がず焦らず過ごした。今回は集団接種でなく町医者のネット予約となった。過去の接種で痛みも高熱もなかったので、ためらいはない。ただ周囲の人たちは結構副反応があったと聞く。
母が100歳を超え亡くなったので気になった本を借りる。著者は記者であって、僧侶の資格のある人で、過疎地・消滅地域の寺院事情を詳細に書かれている。
寺院消滅 -失われる「地方」と「宗教」- 鵜飼 秀徳著 2015年
読み終わった印象で、お墓を守る人が少子になって、さらに長生き介護で疲弊し、墓を維持できない気持ちの人が増えていると感じる。父の墓に母が入るのだが墓の周囲の空き地が増えていると感じる。墓仕舞ををしたのだろう。土曜日に鎌倉霊園のチラシが新聞に入っていて、墓の一式の費用が600万円となっている。あそこは鎌倉の観光地で駅前からの週末の混雑は酷い。霊園から富士山が見えるというがもっと便の良い所がある気がする。墓と葬儀の費用は相続税の控除に含まれていて、立派な墓にしたという思いだろうが、谷中霊園で石川和介(関藤藤陰)の墓が合葬され、消えていた。ペり―の来航時に阿部正弘の下で活躍した人だった。子孫がいなければいずれ墓は消える。
昨年の出生者数が発表となったが84万人で死者の方が60万人おおく、鳥取県の人口が55万人弱なので、一年で鳥取県が消えたことになる。来年あたりは島根県の人口68万人程消えるかもしれない。空き家が増え、負動産と消滅寺院増え、さらに地方が原始の日本に戻る。栄枯盛衰は世の習いとはいえ、この変化の速さは頭が追い付かない。日本だけでなく東アジアの地域はフィリピンをのぞいて出生者数の減少が続いているようだ。