年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

韓国のタンムジはタクワン漬か? 続き 日本のキムチ規格のとんでもない名称

2022年02月19日 | キムチ
もう40年ほど前に、日本の漬物業者が韓国から原料提供の見返りに、加熱殺菌する漬物技術を伝えた。韓国は伝統的に家庭の女性がつくる保守的な発酵漬物を重視していて、発酵していない漬物は好まれていなかった。しかし量販店から漬物を購入すると管理のしやすい加熱し発酵しない、キムチ風漬物を買うようになった。韓国人が海外旅行に行くようになると、特に安価なグアム旅行で現地の食品店で加熱キムチ(日本産)で驚き、海外輸出に目覚めた。日本の漬物業者はアメリカ重視でいた気がする。
(加熱殺菌した漬物は安価なドライコンテナ輸送が出来る。初期は冷蔵コンテナが不足し、高額な輸送費がかかった。)

 これからハングり―精神の韓国人労働者の行き先で、日本のタクワンと称して自国の漬物を拡大していったと思われる。韓国の貿易でキムチの貿易収支を重視していることは知られている。この点で日本人嫌韓国ライタ-は日本のキムチの事情を知らないので、正確な知識での反論はない。日本のキムチの規格が農林水産省で作られていて、これをある日本の博物館の学芸員(女性)に話したがすぐには何の規格と理解できなかった。ある韓国の女性タレントが日本で(キムチ)と発言し、故国で売国奴と言われた。日本語ではキムチというがどうやら韓国語では(キンチ)と言わないといけないようだが日本語ではこの発音がない。それゆえ日本人は英語の発音で苦労している。

 農林水産省のキムチのとんでもない名称の規格(誰も知らない使われない規格)

農産物赤とうがらし類
農産物漬物のうち、赤とうがらし粉、赤とうがらし粉ににんにく、しょうがを 調味したものを,仕上げかすに漬けたもの。 赤とうがらし漬け類 が、にんにく以外のねぎ類若しくはだいこんを細刻、小切り若しくは破砕し  たものを加えたもの(以下「赤とうがらし粉等」という。)又はこれらに わさび漬  にんにく、しょうが、にんにく以外のねぎ類、だいこん以外の野菜、果実、 農産物かす漬け類のうち,わさびの根茎,葉柄等を細刻したものを酒かす 等々の文が続く。だんだん何の定義か判らく無くなる。
 韓国には地域のキムチ文化があって日本人が定義するという難解なことをしたため、誰も理解できないJAS規格となりさらにキムチという言葉も韓国からクレ-ムがあって規格名から消えた。
 今のところJAS規格を商品に表示している和風キムチは無いように感じる。
コメント
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