年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

練馬区の独立記念日

2022年10月01日 | タクワン
練馬区は、昭和22年8月1日に板橋区から分離独立し、23番目の特別区として誕生しました。独立記念日です。
 漬物用・タクワン大根を調べてゆくと練馬区にとって重要な大根ということがわかります。

板橋区史  資料編5 民俗 
板橋区史編さん調査会 編集者 1997 平成9年3月出版
板橋の志村の百姓みの早生大根を調べていて、板橋区史を借り出して読むと、奇妙な記述に気が付いた。どうやら板橋の住民にとって、中仙道の方が気になっていて、もう平成の時代の記憶では大根は付け足しのように思える。練馬区は川越街道添いに住民が増え、昭和の初めに板橋区が東京市の区として発足したが当時は面積が広すぎていて、いずれ住民が増えると分区の口約束でスタ-トした。今でも東京の交通は都心に向かう便が都合がよいが、横に繋がる交通網が整備されていない。今でも人の少ない地域では交通は頻度も少なく、区の役所へ行くことは不満があった。練馬の人たちは板橋区の役所に行くには一度西武線に乗って池袋に出て東武線に乗り換え板橋区役所の方に行った方が早か
った。
 練馬地域の分離独立運動は敗戦後ようやく23区となり、区の独立記念日となって、その記念碑もあるようだ。当時は練馬の名前の由来が練馬大根から来ていることを認めたくなかったようで、タクワン漬の文献を見ていると練馬農業協同組合史の中で練馬大根から練馬区の区名に繋がったとあったが、正史では馬の訓練とかの記述があって、どうも練馬大根が由来としたくなかったようだ。練馬の地域が都市化され、農地が減って、地域の見直しがあって、今は練馬大根の栽培を区として盛り上げている。石神井公園の側にある郷土資料館はほぼ練馬沢庵の展示が半分くらい占めている。
 練馬は板橋と沢庵で張り合っていることを感じる。それゆえ板橋志村のみの早生大根は忘れ去れている。板橋中央図書館の郷土資料の中の(志村郷土誌)にみの早生大根の記録がありそうで読みに行きたい。
コメント
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