2024年1月22日、韓国・ソウル新聞は「韓国のキムチ輸出量が過去最高を記録した」と伝えた。
記事によると、韓国の23年のキムチ輸出量は4万4041トンだった。18年には2万8197トンにすぎなかったが、19年は2万9628トン、20年は3万9748トン、21年は4万2566トンに増加。22年は4万1118トンでやや減少したが、23年は前年比7.1%増加した。輸出額は1億5561万ドル(約230億円)で、22年の1億4081万ドルより10.5%増えたという。
日本の青果等の中央卸売市場は品質に関係なく、産地と量と価格が新聞に載るのが基本で、規格外品を扱う意欲が欠ける。
韓国の新聞のキムチ報道は特色があって、反日の人は輸出先のキムチの半分が日本だということが明示しない。逆にキムチの輸入先がどこかということで中国ということを明示する。さらに気が付くのは日本も韓国も自国産食品の記事に優先度があって、韓国についてはキムチ、日本については酒のような気がする。
2022年の日本の財務省貿易統計に基づく2022年の農林水産物・食品輸出額(確報値)は、前年比14.3%増の1兆4,148億円(少額貨物輸出額767億円を含む)となった。これは円安効果もあって、量を知らないといけない。さらに清酒等も海外製造があって減ることもある。
輸出額上位3品目は、1位がアルコール飲料(1,392億円、前年比21.4%増)、2位はホタテ貝(生鮮・冷凍・冷蔵など)(911億円、42.4%増)、3位は牛肉(くず肉を含む)(520億円、4.0%減)となった。
今から40年ほど前は日本食貿易はタクワン貿易と言って、タクワン漬が故郷を偲ぶ食品の代表だった。今は多分貿易統計の数値は少ない。
別の記事でマックとモスの値上げの話で炎上するのはマックでモスはほとんどない。両方とも値上げすると売り上げが落ちるのだがマックの方が嫌われている。フードライタ―は炎上する方を探っているようだ。従って有名にならないと炎上しない。
日本のキムチに関するライタ―は日本産のキムチに関して邪道と思っていて、関心が無いようだ。しかし日本の漬物業界新聞の分析では、漬物の6割が浅漬類で、その半分がキムチのようだ。さらに輸入キムチは日本国産キムチよりはるかに少ない。一時は6000億円ほどあった漬物が今では半分となった。従ってキムチは750億円はある計算となる。韓国産キムチの230億は3割となる。
2000年代の中国と韓国のキムチ騒動で多くの日本の同業者は被害を受けた。今は日本の業者が新商品名を付けるときは、韓国風の名前を外す傾向がある。本来ならキムチラッキョウが今は辛味ラッキョウとなっている。