■ 狛犬についてウィキペディアしてみると、飛鳥時代に日本に伝わったとある。その時は左右対称の姿だったが、平安時代になると左右で姿・形が異なるようになったようだ。
ここで思うのはお寺の伽藍配置のこと。伽藍配置も左右対称で日本に伝わってきた。が、やがて左右非対称に変わっていった。
日本人には左右対称のような自然でないもの、不自然さを嫌う性向があるようだ。左右で形の異なる狛犬も伽藍配置と同様、このような日本人の非対称への志向の表れではないかと思う。
阿形、吽形といえば仁王像だが、狛犬にもそのデザインを採り込んで左右非対称にした・・・と、とりあえず我が珍(?)説を挙げておく。
狛犬という呼称については、神仏の守護神であることから拒魔犬(魔除け)だとする説、朝鮮半島経由で日本に伝わったことから高麗犬だとする説など諸説あるようだ。まあ、大半の文化が朝鮮半島経由で伝わってきていることを勘案すると、わざわざこの珍獣に限って高麗犬などと呼ぶことはないのでは・・・。拒魔犬のほうが、私としてはなるほど!と納得かな・・・。
ところで、のぶさんのコメントによると、ここ妙義山中之嶽神社には江戸中期の狛犬もある(いる)とのこと。確かにかなり損耗していて形がよく分からない狛犬を見かけた。でもしっかり観ることも、写真に撮ることもしなかった。やはり知らないもの、知識がないものは見てはいても脳が認識しないのだなあ・・・。それに美女ふたりの同行で気もそぞろだったかも・・・、いかんなあ~。