透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

573 生坂村東広津の火の見櫓

2015-09-21 | A 火の見櫓っておもしろい


573 撮影日150920

 大町市八坂(旧八坂村)の明日香荘で黒部ダムカレーを食べて、ついでに風呂にも入って、国道19号経由で帰ることにした。

東筑摩郡生坂村を南北に貫く国道19号を走行中にこの火の見櫓がちらっと見えた。やぐらセンサーの感度の良さに同行者Mが驚く。

優美な女性的な姿ではなく、カチっと整った男性的な姿。



屋根の中心を外して半鐘を吊るしてあることも多いが、この火の見櫓はきっちり中心に吊るしてある。でも見張り台の広さからして、叩くのに支障はなさそうだ。多少機能性を犠牲にしても美しさを優先する、「用より美」という姿勢が感じられなくもない。

屋根頂部の避雷針には飾りがあるが、蕨手はない。見張り台の手すりにも飾りはない。この簡素さが好ましい。

この火の見櫓は錆止め塗装をするとかなり美しい姿になるだろう。




 


572 こんなところに!?

2015-09-21 | A 火の見櫓っておもしろい




572 撮影日150920

 前稿に載せた火の見櫓を見た後、「藤尾覚音寺」の案内標識を見て行ってみることにした。山の中の細い道を慎重に走ること数キロ、小さな寺に着いた。

車を停めて周りをよく見ると・・・、火の見櫓が立っていた!網羅的に火の見櫓をマッピングするとしてもこんな所のものは見落とされてしまいそうだ。

意を決して近づいてみると、梵鐘タイプの半鐘が吊り下げてあるし、それ程古くもない消防信号板も設置してある。スピーカーも付けてある。

近くに廃屋が数軒あった。こんな立地と化した火の見櫓を見たのは初めて。


 


571 大町市八坂の火の見櫓

2015-09-21 | A 火の見櫓っておもしろい


571

 撮影日150920

 扇沢から引き返して八坂の明日香荘に向かう途中、脇道を入った集落内でこの火の見櫓に遭遇。

簡易な火の見櫓。3角形の櫓の1構面が梯子になっていて、残りの2構面にブレースを3段設置している。1番上の段だけ、輪っか(リング式ターンバックル)付き丸鋼ブレースで下2段は平鋼ブレース。上段が平鋼ブレースで下段が輪っか付き丸鋼ブレースというタイプはときどき見かけるが、このように逆のタイプはおそらく初めて。

このようなタイプだと建て方の際に生じる櫓の歪みの修正がうまくできるのかどうか・・・。もっとも総高7m程度の低い櫓だから、修正を要するほど歪まないのかもしれない。とすれば、リング式ターンバックルは単なる飾りに過ぎないのだろう。

近所の人たちが火の見櫓の立つ集会所の庭の草刈りをしていた。





半鐘の上に小さな切妻屋根が架かるのみ。モーターサイレンも取り付けてある。草刈りをしている人に今もこの半鐘を叩いているのか、訊けばよかった・・・。



消防信号板が脚元と見張り台に取り付けてある。見張り台の消防信号板が外側を向いている。これでは半鐘を叩く時に見ることができない。この様子から半鐘は叩いていないように思われる。