透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

948 茅野市玉川の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


948 茅野市玉川穴山(長円寺)の火の見櫓 4脚44(面取り)撮影日180107

 一日に何基も見て写真を撮ると、工夫もなく同じようなアングルの写真になってしまう。全形、屋根・見張り台、踊り場、脚元を撮ってオシマイ。これではいけない。いや、常に同じアングルで撮り続けるというマニアなこだわりも好い。

全形を撮る方向は限られてしまう。この火の見櫓の場合は逆光気味で上手く撮れなかった。

長身の櫓で、横架材の間隔が広く、間延びして見える。バランス的に屋根が少し小さい。踊り場部分が印象的。脚元に屋外消火栓とホース格納箱。共に赤く目立つ。尤も目立つように赤くしているのだが。



屋根と踊り場は今まで見てきた大半の火の見櫓と同じ組合せ。屋根の構成要素のバランスが実に好く美しい。やはりバランスが大事だ。このことは建築家・吉村順三の住宅作品が示している。手すりがすっきりしているのも好ましい。



踊り場では手すり(*1)に注目。垂直ではなく、外側に傾斜させている。この意図は? ブレースとの干渉を避けるため?



何回でも繰り返す。これは美脚!


*1 手すりは上端の横材を指すこともあるし、手すり子を含めた全体を指すこともある。ここでは後者。


947 茅野市玉川の火の見梯子

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


947 茅野市玉川菊沢下 2脚無無型(梯子型) 撮影日180107

■ 火の見櫓は風景に溶け込みやすいので見逃してしまうことがある。特にこのような梯子型で屋根の無いものはなおさらだ。事前に火の見櫓の所在地を調べて出かけたわけではないので、見逃してしまったものが何基もあると思う。この火の見梯子も見逃してしまうところだった・・・。

2本の柱は直線ではなく、下方に向かって少し開いている。このあたりは製作者のこだわりか。控え柱)を設置している。下げた半鐘の上に切妻の小屋根。


 


946 茅野市玉川の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


946 茅野市玉川神之原南の火の見櫓 4脚44(面取り)型 撮影日180107

道路に対して屯所の奥に防災行政無線柱と共に立っている。







この銘板では建設年が読み取れないが、隣に設置してある寄贈者名を記した銘板により1962年(昭和37年)3月竣工と分かる。



改築された屯所。シンメトリックな構成、母屋を省略した屋根の架構、外壁の仕上げ材の選択、すべて好ましい。


 


945 茅野市玉川の火の見櫓

2018-01-08 | A 火の見櫓っておもしろい


945 茅野市玉川の火の見櫓 JA信州諏訪玉川の近く 4脚44(面取り)型 撮影日180107

 オーソドックスなタイプの火の見櫓だが、特徴を挙げるとすれば櫓中間の踊り場まで外付け梯子が設置されていること。外付け梯子は珍しくないが、これほどの高さまで掛けてあるのは少ないと思う。私の印象に過ぎないが。



反り付きの屋根に風向計と頂華、蕨手が付いている。見張り台との大きさのバランスも好い。見張り台の直下に消火ホース乾燥作業のためのカンガルーポケット(バルコニー)を設けてあるが、見張り台に掛けて乾燥させるのとあまり変わらないように思う。何か理由があったのだろうか。



踊り場の様子 外付け梯子が付いている面だけブレースではなく、両側に縦材を入れてラチス状に組み、開口を設けている。梯子に手すりを付けて、踊り場の手すり近くまで伸ばしてあるのは好ましい。



脚元の様子 美脚の条件を満たしており、好ましい。