948 茅野市玉川穴山(長円寺)の火の見櫓 4脚44(面取り)撮影日180107
■ 一日に何基も見て写真を撮ると、工夫もなく同じようなアングルの写真になってしまう。全形、屋根・見張り台、踊り場、脚元を撮ってオシマイ。これではいけない。いや、常に同じアングルで撮り続けるというマニアなこだわりも好い。
全形を撮る方向は限られてしまう。この火の見櫓の場合は逆光気味で上手く撮れなかった。
長身の櫓で、横架材の間隔が広く、間延びして見える。バランス的に屋根が少し小さい。踊り場部分が印象的。脚元に屋外消火栓とホース格納箱。共に赤く目立つ。尤も目立つように赤くしているのだが。
屋根と踊り場は今まで見てきた大半の火の見櫓と同じ組合せ。屋根の構成要素のバランスが実に好く美しい。やはりバランスが大事だ。このことは建築家・吉村順三の住宅作品が示している。手すりがすっきりしているのも好ましい。
踊り場では手すり(*1)に注目。垂直ではなく、外側に傾斜させている。この意図は? ブレースとの干渉を避けるため?
何回でも繰り返す。これは美脚!
*1 手すりは上端の横材を指すこともあるし、手すり子を含めた全体を指すこともある。ここでは後者。