撮影日 180105
■ 毎年正月になると松本や安曇野のあちこちに遠くからでもよく目立つきれいな飾りのついた柱が立つ。色紙を付けたおんべ(御幣)を何段もつけたこの柱は御柱(おんばしら)と呼ばれている。そう、諏訪大社の奇祭・御柱と同じ呼び名。
安曇野だけで16か所(*1)も立てられているという御柱のなかで、安曇野市三郷(旧三郷村)北小倉の下村・中村・上手村の3地区の御柱はてっぺんに日天と呼ばれる赤い円と月天と呼ばれる白い三日月形が付けられている。よく目立つランドマークだ。
一体何のためにこの正月限定のランドマークを立てるのか。
歳神さまがこのランドマークを目印に天から降りてくるとされている(*1)。そう、これは歳神降臨の依り代なのだ。よい正月を地区のみんなで迎えるためにみんなで立てる御柱。みんなのために みんなで立てる というところに大いに意義があると思う。この御柱は歳神さまが天に帰った後、7日ころの朝に倒される。
火の見櫓は御柱ほど分かりやすくはないが、やはり みんなのために みんなで立てた シンボルタワーだ。こちらは期間限定ではない。
*1 ふるさと歴史 新発見(19)/浜野安則 市民タイムス(2016年12月18日)