■ 新五千円札の顔に選ばれたのは女子教育の先駆者で、津田塾大学を創設した津田梅子。紙幣の津田梅子の顔は左右反転して使われている。「週刊朝日」に載っていた津田塾大学の広告で「反転前の顔」を見て(写真)、2019年の4月にこのデザインが発表された時、反転使用が話題になったことを思い出した。
反転使用は問題だと思う。なぜ問題か、極端な例を考えれば分かりやすい。長嶋茂雄がバッターボックスに立つ姿を紙幣に採用する際、反転したら長嶋は王と同じ、左バッターになってしまう。全身の姿は採用しないということであればひょっこりひょうたん島のトラヒゲでも、独眼竜政宗でもよい。反転して使ったら失明した目が右目ではなく、左目になってしまう。これは問題というより誤りだ。
トラヒゲや政宗の顔が浮かばない? では、もっと分かりやすい例を挙げる。モナリザ!。反転したモナリザがモナリザではないのと同様に反転した津田梅子は津田梅子ではない。何故このデザインで問題無しと判断したのだろう・・・。親の遺影が反転写真だったら、僕は受け取らない。つくり直してもらう。