■ 信濃毎日新聞の科学面に2023年1月から2024年4月まで連載された記事「老化と寿命の謎を探る」を基に書籍化された『老化と寿命の謎』飯島裕一(講談社現代新書2024年)。
本書179頁に年齢を重ねるとともに睡眠時間は減少していくことが棒グラフで示されている。60代の睡眠時間は6時間余り、70代だと5時間半程度にまで落ちている。ほっとした。そうか、みんなあまり眠っていないんだ、と。
眠っている間に、脳は取り込んだ情報を整理して記憶するという。睡眠時間が少ないとこの作業が滞り、うまく記憶できないそうだが、気にしない、気にしない。
私も睡眠時間は長くない。いつも10時前に寝るが、未明の3時ころ目が覚めてしまう。で、NHKのラジオ深夜便を聴く、いや聞くの方が相応しいか。そのまま5時まで聞くこともあるし、途中また眠ってしまうこともある。3時台は懐かしい歌を聞き、4時台はゲストのいろんな話を聞き、有意義な時を過す(などと書くのは十分眠れないことを気にする心理の表れか・・・)。
13日(金)はなぜか1時過ぎに目が覚めた。ラジオをつけると、ピーターこと池畑慎之介さんが来し方を、そして人生観を語っていた。前向きの人生を生きていきたいと語った池畑さん。締めくくりの言葉が印象に残った。ここに記しておきたい。
「過去の自慢はしないで、新しい自慢話をつくりましょう、皆さん、ね」