■ 移動式クレーンなどまだ普及していなかった昭和2,30年代には火の見櫓をどのようにして建てていたのでしょうか。
機械はないが知恵がある
ある方から火の見櫓を建てている様子を写した貴重な写真をお借りしました。1955年(昭和30年)に撮影された数葉の写真には火の見櫓に掛けたワイヤをウインチを使って引き、横倒しの状態から起こしている様子や、梃子(てこ)を使って櫓の脚元を動かしている様子が写っています。
火の見櫓のことをまとめて本にしたいということお伝えし、写真の使用を許可していただきました。こうなると途中でやめるわけにはいきません。お借りした写真はネット上で転載されないように本にのみ掲載することにします(悪しからず)。
火の見櫓を引き起こすために建てる親柱や滑車の使い方、トラ(控え綱)の張り方などを理解した上で原稿にするつもりです。