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角田源氏全3巻、約2000ページ。
■ 作家・角田光代が現代語訳した『源氏物語』全3巻(河出書房新社2020年)を4月15日から週2,3帖のペースで読み続け、昨日(24日)ようやく読み終えた(過去ログ)。
「源氏物語」という平安時代に書かれた長編小説がある、ということを知ったのはたぶん中学生の時。いつか読んでみたいと思ったのは高校生の頃か。読まなくてはならない小説、読まずに死ねるか『源氏物語』、と思うようになったのは今から15年、いや20年くらい前のことだろうか。
2008年には瀬戸内寂聴の現代語訳「源氏物語」全10巻(講談社文庫)を買い求めている。ただ、この本は読むことなくその後、他の多くの本とともに松本市内の古書店に引き取ってもらった。
ブログに進捗状況、レビューを書くことにして読み始めた。こうすれば途中で挫折するわけにはいかない。
手元に『カラダで感じる源氏物語』という文庫本(大塚ひかりちくま文庫2002年)があるが、巻末の解説には**著作を何冊か読めば分かるのだが、『源氏物語』などおそらく全文を諳んじているはずだし**(292頁)と書かれている。
46枚のかるたを畳の上に並べて俯瞰するように全54帖を見通すことができなければ「源氏物語」を縦横に語ることはできないだろう。私は登場人物が多いこと、登場人物が複雑に関係していることに理解を阻まれた。いや、自分の脳の劣化故か。だが、断片的にせよ感想を後日書きたいと思う。
今は長年の念願が叶ってうれしいという気持ちでいっぱいだ。
■『源氏物語』を読み進めるにあたり理解の参考にした書籍は以下の通り
『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 源氏物語』(角川文庫2021年52版)
『源氏物語 おんなたちの世界』堀井正子(信濃毎日新聞社2009年)
『源氏物語 解剖図鑑』佐藤晃子(エクスナレッジ2022年3刷)
『源氏物語を読む』高木和子(岩波新書2021年)
完読おめでとうございます。
各帖のブログ記事を拝見しつつ、私も密かに伴走する形で読み続けることにチャレンジしてみました。
途中で挫折するかもしれないので、密かに密かに・・・・です。
お陰さまで、私は、長年書架に眠っていた瀬戸内寂聴訳『源氏物語』の文庫本を何とか通読することができました。
各帖を読み進められるのが良き刺激となり、挫折せずに最後まで来れました。
その点にも感謝です。
私の場合も、密かな伴走の友にした本が次の2冊あります。
『平安人の心で「源氏物語」を読む』 山本淳子著 朝日新聞出版
『源氏物語の京都案内』 文藝春秋編 文春文庫
この2冊、各帖単位の構成なので、各帖読了毎に併読する試みをしました。
良い刺激をいただき、通読するという長年の一目標を何とかクリアできました。
良かった! 感謝です。
貴ブログの記事を拝読させていただいております。本のレビュー記事にすばらしいの一言です。私の拙い記事とは雲泥の差、健筆をただ賞賛するばかりです。