透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「葵」

2022-05-04 | G 源氏物語

「葵 いのちが生まれ、いのちが消える」

 桐壺帝譲位、朱雀帝即位。4月、盛大行われる賀茂祭の御禊の行列に光君も加わった。懐妊中の葵の上も見物に出かけた。見物客の車でごったがえす一条大路。で、「車争い」のトラブル発生。お忍びで出かけていた六条御息所の車は、葵の上の車により後方に押しやられてしまう。で、見物どころか何も見えない状態に。

かげをのみみたらし川のつれなきに身の憂きほどぞいとど知る(270頁) 屈辱を味わった六条御息所は次第に病人のようになってしまう。

葵の上は物の怪にとりつかれ、苦しんでいる。光君はそれが六条御息所の生霊であることを知る。葵の上は男の子を出産後に急逝する。

物の怪の出現は光君の良心の呵責によるものか、それとも六条御息所の怨念によるものか・・・。

光君は喪に服していたが、久ぶりに紫の上のもとに帰り、初めて夫婦の契りを結ぶ。

「源氏物語」は連作短編集。1帖、1帖と読み進める。


1桐壺 2帚木 3空蝉 4夕顔 5若紫 6末摘花 7紅葉賀 8花宴 9葵 10賢木 
11花散里 12須磨 13明石 14澪標 15蓬生 16関屋 17絵合 18松風 19薄雲 20朝顔
21少女 22玉鬘 23初音 24胡蝶 25蛍 26常夏 27篝火 28野分 29行幸 30藤袴
31真木柱 32梅枝 33藤裏葉 34若菜上 35若菜下 36柏木 37横笛 38鈴虫 39夕霧 40御法
41幻 42匂宮 43紅梅 44竹河 45橋姫 46椎本 47総角 48早蕨 49宿木 50東屋
51浮舟 52蜻蛉 53手習 54夢浮橋



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