透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

サイエンスカフェ@風のいろ

2019-06-16 | A あれこれ

 昨日(16日)の夕方6時から池田町のカフェ 風のいろで開催されたサイエンスカフェに参加して、池田町出身の大学生・宮田さんの「池田町の蝶はすごいぜ」と題した講演を聴いた。

宮田さんは小学2年生のときから蝶(この記事では漢字表記にする)の写真を撮っているそうで、私は偶々先月松本市美術館と安曇野市の穂高交流学習センター「みらい」で開催された写真展で彼の蝶の写真を見ている。宮田さんの蝶の撮影のことはずっと前(彼が中学生の時だったかと思う)に新聞でも紹介されていたので、名前は知っていた。

対象は何であれ、あるものに熱中している人の話はとても興味深く、おもしろい。

蝶の写真をスクリーンに映し、それを説明するというスタイルの講演だったが、はじめに次の数字が示された。長野県で生息が確認されている蝶は149種類(全国で一番多い)。北安曇郡池田町は面積が長野県で6番目に狭いのに生息してしる蝶は116種類。

なぜ池田町には多くの種類の蝶が生息しているのか。池田町には多様な生息環境があるからだという。宮田さんは池田町の蝶の生息環境(生息域とすべきかな)を平地(耕地、住宅地)、低山地(雑木林)、草原、河川敷4つに大別し、それぞれの環境に生息してる蝶を紹介した。私は蝶のことは何も知らないが、スクリーンに写される翅のデザインに魅せられた。やはり対象を問わず、美しいものに魅かれる。

蝶の翅の色は構造色によるものだそうだ。構造色については先日読んだ『虫や鳥が見ている世界』浅間 茂/中公新書に出ていた。体色は構造色によるものともうひとつ、何だっけ・・・。思い出せなかった。自宅に帰ってから確認して「色素」だと分かった。色素は体内でつくられるものと食べ物由来のものがあるという説明も再読した。

「色素と構造色」、覚えておこう(しばらく経つと忘れてしまうだろうな、脳の劣化が進んでいるから)。

講演の最後に「蝶を見れば自然の変化が分かる」と宮田さんは語っていた。池田町でも次第に見られなくなっている蝶がいるとのこと。やはり環境の変化の影響が蝶などの昆虫にも及んでいるのだろう。生物多様性は環境の変化にも生き残る種があるようにという創造主の用心深い配慮だとも言われるが、心配ではある。

有意義な時間だった。



  

以前この本を読んだとき、サイエンス・カフェっていいなと思った。カフェ 風のいろは自宅からは遠いけれど、これからも参加したい。


 



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